ジョナス・メカスによる365日映画、12月11日、345日目。
Day 345: Jonas Mekas
Tuesday, December 11th, 2007
9:55 min.
meeting old and new
friends --Kardish,
Kilb, Koppa, Jurga--
古い友、新しい友との
出会い。カルディッシュ、
キルブ、コパ、ユルガ。
七つの出会いのシーンのオムニバス。
1大勢の客でざわめく薄暗いバーで、ハリー・スタンダール(Harry Stendhal)とBarolo RISERVA 1961で乾杯するメカス。「ソーホー、ジョージ・マチューナス、ジョナス・メカスに!」とハリー。
2大勢の客でざわめく明るいカフェで、ラリー・カルディッシュ(Larry Kardish)とスロベニアン・ワイン(白)で乾杯するメカス。「リトアニアに!」とラリー。「友人たち、映像作家たち、そして君に!」とメカス。
3静かな車の中から、夜の街、行き交う車、人、ショー・ウィンドウ、街路樹のイルミネーションを眺めるメカス。
4自宅でカメラに向かって20世紀の芸術の動向について語るメカス。「未来主義から始まって、ダダとシュールレアリスムその他を経て、まあ、色々とあった運動、宣言や声明はすべてどこか政治的、つまり人を争いに仕向けるような暴力的なところがあって、鼻持ちならなかった。私は判断を控え、ただ観察した。そしてフルクサスだけは違った。暴力的ではなかった。フルクサス、フルクシストはもっぱら人生を楽しむんだ。人生をゲームようにみなしてね。大切なのはよく観察すること。色んな違いを観察すること。それについてはいずれまた。」黒猫がアップになる。「フルクサスのことを知りたいか?、ミッツィー」と語りかけるメカス。
5アンソロジーの入口ホールで、ポール・キルブ(Paul Kilb)とばったり出会い、立ち話するメカス。
6夜の街頭で、コパ(Koppa)と名乗る若者他二人と出会ったメカス。コパはメカスの著書"My Night Life"を持っている。「驚いたなあ」を連発し、頼まれて嬉しそうにサインするメカス。
My Night Life
Jonas Mekas
ISBN: 9789955230670
Publishing: Baltos lankos, 2007
コパたちはリトアニアからやって来たバンドらしい。突然、やはりリトアニア出身の女性歌手ユルガ(Jurga, 1980-)がカメラの前に登場して、「ダダ!」とひと言戯ける。
7どこかのギャラリーの賑やかなパティー会場で出会った人たちと気さくに挨拶を交わすメカス。カメラは一人の娘を追う(未同定)。
「グリーンポイントは退屈だよ。ここは初めてなんだ。」会場の照明が落ち、招待されたある映像作家(未同定)の作品の上映と作家の挨拶が始まる。