わずか小一時間の間に空模様が激しく変わる。北へ向かう往路では藻岩山は雪に煙って中腹より下がかすかに見えるだけだった。
面白い形のツララが目に留まる。「藻岩神社」と「雪入れるな」が偶然写っていた。
復路にかかって、振り返ると、雲は流れ去り、藻岩山は全容を見せた。
家の前を私の主観では必要以上にきれいに除雪する人が、その雪をここに排雪するため、雪壁はますます高くなり、たまにその雪が歩道側に崩れ落ちて、道を塞ぐこともある。
解体中だった家は跡形もなかった。
コロラドトウヒに繊細なツララが誕生していた。
林の木のてっぺんに巧みにとまって周囲を窺うハシブトガラス。やけに存在感があった。