Patti Smith & Phil Glass HOWL:365Films by Jonas Mekas

ジョナス・メカスによる365日映画、4月、108日目。


Day 108: Jonas Mekas
Tuesday April. 18th, 2007
4 min. 45 sec.

Patti Smith reads
Ginsberg's HOWL
with Phil Glass on
piano

パティ・スミス
フィリップ・グラス
ピアノ伴奏で
ギンズバーグ「吠える」
を朗読する。

アンソロジー・フィルム・アーカイブズ内の劇場で、「詩人」としてのパティ・スミス(Patti Smith, 1946-)と「ピアニスト」としてのフィリップ・グラス(Philip Glass, 1937)によるギンズバーグ(Irwin Allen Ginsberg, 1926-97)の「吠える(HOWL, 1956)」第2部のコラボレーション。眼鏡をかけたパティ・スミスは、譜面台に置かれたHowl, Part IIの原稿をまるで譜面を見ながら楽器でも演奏するかのように一気呵成に読み上げる。一方、フィリップ・グラスはまるで朗読しているかのようにピアノを弾く。怒濤のごときコラボレーション。パティ・スミスが最初しばらく両手を擦り合わせながら朗読しているのが印象的だ。

1月14日のフィルムでは、パティ・スミス故ハリー・スミス(Harry Smith, 1923-1991)を悼んでFootnote to HOWLを朗読していた。

作曲家兼ピアニストのフィリップ・グラスリトアニアユダヤ人移民二世である。メカスとはリトアニアつながりだ。かなり思想性の強い作曲家としての経歴に関しては「フィリップ・グラス - Wikipedia」でおおよその事実を知ることができるが、やはりPhilip Glass - Wikipediaが充実している。当人のウェブサイトPhilip Glassのトップ・ページの右下"listen/select music"から彼の代表作を聴くことができる。お薦めは、ネオバロック調のViolin Concerto(1987)*1や自らピアノ演奏するEtudes for Piano(1994-95)。

*1:Violin Concerto No. IIは英国出身のスーパーモデルKate Mossのポール・ダンスのビデオ"Kate Moss and Philip Glass"にも使われている。