私が担当する「情報文化論」という一般教養的な講義は、中国、モンゴル、韓国をはじめ、ベトナムやネパールからの留学生も受講している。総じて、留学生たちのモチベーションは高い。だいたい彼らは講義室の前列を陣取る。今週の講義の主要なテーマでもあった仏教の起源と展開には、さすが仏陀の生地であるネパールからの留学生が、講義終了後も、深い関心を示して、私が知らなかった情報まで教えてくれたりして嬉しかった。ベトナムからの留学生とは、あのマルクス主義と現象学を生産的に接合した、mmpoloさん(id:mmpolo)がその消息について書いておられた、名著『言語と意識の起源』の著者チャン・デュク・タオの話で盛り上がった。