情報倫理2007 第9回 インターネット・リテラシーその1:検索とブログ

さて、『ウェブ進化論』でインターネットにおける変化、インターネットによる変化の概要を学んだ私達は、そのようなインターネットを積極的に活用する際のより具体的な方法について学ぶことになります。『ウェブ人間論』はもう読みましたか。今回は『ウェブ人間論』の「第1章ウェブ世界で生きる」と「第2章匿名社会のサバイバル術」を題材に、これからの生き方に直結するようなインターネット・リテラシーのエッセンスを、梅田望夫氏と平野啓一郎氏の実体験に基づいた真摯な意見に学びつつ、私達なりの「ウェブ人間論」について考えます。

講義の骨子です。

1ウェブ世界はもはやヴァーチャルではない
1.1検索エンジンが持つ意味はまだ理解されていない
1.2国境と言語の壁
1.3ウェブ人間関係論
2インターネット・リテラシー
2.1膨大はゼロである
2.2分身の術
2.3スケール感覚

ところで、毎日、日々刻々が、小さな発見、小さな変化、大げさに言えば、小さな死と再生、小さな革命の連続であることを実感しながら生きることができれば、それに越したことはありませんが、なかなかそうも行かないのが現実です。むしろ、そう生きようとすればするほど、それを阻む内外の力の大きさを痛感することにもなります。しかし、そこが勝負所なのだと思います。

私のまだ本格的に取り組み始めてから一年に満たないブログ体験は、10年前に初めてパソコンとインターネットをほぼ同時に体験して強く感じたある種の可能性、未来、を少しずつですが現実味のあるものにしてきました。その大きなきっかけを与えてくれたのが『ウェブ進化論』でした。そして『ウェブ人間論』さらには『フューチャリスト宣言』の三冊は、私にとっては、いわば「インターネットによって見られた夢」に、私なりに一歩一歩近づくための最良の指針でありつづけています。もちろんある種の「違和感」はあります。しかし、それは実践によって示さなければ意味のないことだと思っています。