釣鐘草、麦仙翁、山法師

札幌、曇り。蒸し暑い。

藻岩山は見えなかった。

今朝は散歩がてら風太郎を狂犬病の予防注射に連れて行った。これは狂犬病予防法なる法律に基づいた飼い主の義務になっていて、人間で言えば住民登録に相当する「犬民」登録を兼ねている。年更新制で、注射と登録料金あわせて3,180円かかる。自宅から南方へ2キロくらいのところ、国道230号線(通称「石山通」)沿いにある動物病院まで、いつもとは違う道をしばらくぶりに歩くとやっぱり発見が多いし、気分もいつもと大分違って、なんていうかちょと旅をしている気分になる。

ツリガネソウ(釣鐘草, Campanula, Bell flower)。こういう釣り鐘状の花はみな下向きだと思い込んでいたので、上を向いていて驚いた。ツリガネソウはなぜか上向きや横向きに咲くらしいということを知った。別名はカンパニュラ。

ムギセンノウ(麦仙翁, Agrostemma githago, corn cockle)。なでしこ科。アグロステンマが通り名らしい。ムギナデシコ(麦撫子)という別名もある。花弁のラインがお洒落だ。

これは花弁がだいぶ落ちた後の姿のようだった。未同定。

病院からの帰り道、ふと吸い寄せられるように一本の脇道に入り、しばらく行くとかなり広い野原に出た。一部畑になっていた。

なかなか妖しい姿のヤマボウシ(山法師, Cornus kousa or Benthamidia japonica)。白い十字架のように見えるのは実は花弁ではなく萼で、中央の黄色の部分が花だそうだが、白い十字架が花の印象として残るだろう。みずき科(Cornaceae)。