ジョナス・メカスによる365日映画、10月27日、300日目。
（Akiko & Taka Iimura）
Day 300: Jonas Mekas
Saturday, October 27th, 2007
7:06 min.
at Fiac art fair,
Paris, at agnes b.
exhibition space,
with Peter Kubelka,
Akiko & Taka Iimura,
etc.
パリの現代アート国際フェアの
アニエス・ベーの展示スペースで
ペーター・クーベルカ、
飯村昭子と飯村隆彦、
などと一緒に。
10月18日から22日までパリのグラン・パレ（Grand Palais）とルーブル美術館（Leuvre）の方形宮（Cour carree）を会場にFIAC（Foire Internationale d'Art Contemporain : 現代アート国際フェア）が開催された。
会場のひとつであるルーブル宮殿の重厚で均整のとれたルネサンス様式のファサードが映る。
アニエス・ベーの展示スペースの様子。
そこにはメカスのフィルムを加工した作品も展示されている。18のフレームを印刷したいわゆる「静止フィルム」作品や現像したフィルムそのものなど。
終始にこやかなクーベルカとの会話。
どこかの取材班にカメラとマイクを向けられる。
「静止フィルム」作品を指してどうしてそんなことをするのかと若い男に質問される。
「やっちゃいけないかい？フィルムはスクリーンに映写するだけが能じゃない。ルールはないんだ。偉大な本、偉大な音楽はどうでもいい。好きな本、好きな音楽があればいいんだ。君は何がしたいんだ？」と逆に質問するメカス。
ニコニコしながら飯村隆彦、昭子夫妻がやってきて記念撮影。
クーベルカも傍にいる。四人は旧友である。
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（asin:4845974061）
飯村昭子は飯村隆彦の夫人であり、日本では特に『メカスの映画日記 ニュー・アメリカン・シネマの起源1959―1971』（フィルムアート社、1974年初版、1993年増補改訂版）の訳者として知られる。詳細は不明だが、映像作家としてのキャリアもあったようだ。なによりアンソロジー・フィルム・アーカイブズの理事の一人である。
メカスがクーベルカと飯村隆彦について書いているレビューの日本語訳が飯村隆彦の公式サイトのここで読める。
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実はアニエス・ベーの展示スペースとは正確には、パイプ・チョドロフ（Pip Chodorov, 1965-）が経営するRe:Voir/The Film Galleryのブースで、アニエス・ベーの協力で彼女が経営するGalerie du Jour収蔵の作品の一部も展示されたが、立役者はパイプその人であり、彼はかなり気合いを入れて多方面に声を掛け、協力を仰ぎ、なんとか実現された、今年のFIACでは唯一の実験映画を紹介するギャラリーである。Frameworks mailing list archiveのパイプの公開メールFIAC - iimura, sharits, kubelka, mekas, lebrat, richter(Oct 11 2007)によれば、展示作品は以下の通り。
- Hans Richter, silkscreen of scroll painting: "FUGUE 1923/1976" #7/10 340cm x 61 cm
- Takahiko Iimura, 16mm loop installation "LOOP SEEN AS A LINE" 1972
- Peter Kubelka, "ADEBAR" wall hanging of 16mm strips. #1/5 1957.
- Paul Sharits, drawings. See http://paulsharits.com/images/Sharits_Drawings/.
- Jonas Mekas, 18 frame blowups of varying sizes
from our partner Galerie du Jour (Agnès B)
- Christian Lebrat, VOLUME (1997) 40x250, ABSORPTION I (1993) 25x120, TTTRRRR #1 (2006) 35x120
As well as works by Maurice LemaÎtre, Jean-Jacques Lebel, Hugues Reip, Fluxus.
A 16mm projector with a loop will be showing
films by some of these authors continuously.
