開店したばかりの「シンプル」を標榜する変な会社simple Aが面白そうだ。シンプルにすること、シンプルになること、は個人にとっても組織にとっても一番難しいことだ。その一番難しいことに真っ向から挑み、しかもそこでお客さんの未来を保証するようなビジネスを立ち上げるとは、あっぱれ。だって、シンプルという言葉やイメージはシンプルかもしれないけど、事をシンプルに運んだり、結果をシンプルにすることは、途方もない複雑さや混乱やゴチャゴチャにちゃんと向き合ってそれらを丁寧に捌いてコントロールするための、決してシンプルではないむしろ非常に複雑な能力が控えているはずだから。
私は常々自分の人生をシンプルにしたいと思ってきたが、なかなかシンプルにできずにいる。目標は分かっているのに、そこに至る道筋をきちんと描き、実行することがなかなかできない。そのために解決しなければならないことが自分の中にも外にも山積していて、ついついそこから目を逸らしている生きているような気がする。
そんな私が人生相談に行きたくなるような懐の深さをsimple Aは感じさせる会社である。
