フィジカル・トレーニング

いつ日本を飛び出してもおかしくないパワーと実力を兼ね備えた若者たちが夏の札幌にやって来る。もともと日本を飛び出していた奴もいる。どうしてこんな日本に戻ってきたのかと思わないでもない。でも、日本を愛しているんだ、きっと。だからなんとか少しでも日本を良くしたい、元気にしたい、そう思っているに違いない。そんな志の高い若い日本人がいることを誇りに感じる。彼らは表向きには、iSummit2008 in Sapporoに参加するために札幌に来るのだが、本当は私に会いにくる。そう私は勘違いしている。

で、北海道に襲来する彼らを迎え撃つに当って、私は今からある戦略を立てて、すでに日々着々と実践している。体力増強、肉体改造計画である。頭では勝てそうもないので、体力でねじ伏せようという作戦だ。そのため日々フィジカル・トレーニングに勤しんでいる。といっても、まだ三日目。とはいえ、私にしては上出来だ。二日目にして全身が筋肉痛で朝の散歩のときにもいつものペースで歩けずに、風太郎にあきれられた。しかも、私のトレーニング・メニューを聞いた娘には鼻で笑われた。しかし、継続こそ力なり。彼らの来襲までにはまだ3ヶ月ある。見ていろ、その間に皆をあっといわせる肉体になってみせるぞ。

ちょっと心配なのは、その頃に格闘家の角田のようなカラダになっていたら、引かれるだろなということだ。でも、そのときはそのとき。とにかく、三日坊主で終わらないように、そして3ヶ月後には彼らを体力でねじ伏せることを目標に明日も忘れずにフィジカル・トレーニングするぞ。二、三日は寝なくても平気なカラダにするぞ。

そうとでも書かないと、文字通り三日坊主に終わってしまいそうな私。だって、全身が痛い...。

ところで、世界中から非常に志の高い連中を迎えるホストとしての札幌市の思想的足腰の弱さもちょっと心配だ。市長の歓迎の言葉iSummit(アイコモンズ・サミット)2008の札幌開催にあたって(「IT企業にとって重要な会議であるアイコモンズ・サミットが札幌で開かれることは非常にうれしいことです」(上田文雄 札幌市長)交歓イベントの企画には「ウェブ進化」の意味とこのような集まりを札幌、北海道の地で開催することの真の意義に関する認識がほとんど感じられないのは残念だ。なぜ札幌なのか、なぜ北海道なのか。もし単に避暑的かつ観光的感覚レベルの一過性の共犯的企画に終始するようなら、あまりに...。