辺見庸・アンソロジー

*1


記憶というものを、私たちはなめてかかっていると思う。五十年前とは、かなり多くの人びとにとって、昨日なのだ。(辺見庸「ある日あの記憶を殺しに」、『もの食う人びと』角川文庫、1994年、335頁)


例によって、この辺で、こつこつ書いてきた辺見庸関連のエントリーをゆるく編んでおきます。「卒業」というわけではありません。アンソロジーもこつこつやっておかないと、わずか数年前すら遠い昔だと錯覚してしまいかねないですから。記憶をなめてかからないように、未完の辺見庸・アンソロジーです。