記憶というものを、私たちはなめてかかっていると思う。五十年前とは、かなり多くの人びとにとって、昨日なのだ。(辺見庸「ある日あの記憶を殺しに」、『もの食う人びと』角川文庫、1994年、335頁)
例によって、この辺で、こつこつ書いてきた辺見庸関連のエントリーをゆるく編んでおきます。「卒業」というわけではありません。アンソロジーもこつこつやっておかないと、わずか数年前すら遠い昔だと錯覚してしまいかねないですから。記憶をなめてかからないように、未完の辺見庸・アンソロジーです。
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- 舌の時間、光りしずまる(2009年11月16日)
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- ミュージック・ワイア、AU-D607G Extra(Sansui, 1983)(2010年01月05日)
- 檳榔(2010年01月05日)
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- 曲がり角(2010年01月07日)
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- 校庭の白樺の巣箱(2010年01月10日)
- 黒の専門家(2010年01月11日 )
- 極小の私的戦線(2010年01月11日)
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- あなたは日本人ではありません(2010年01月16日)
- Let's get astray 2:黄昏時の海に面した公園のベンチ(2010年01月24日)
- 揮発性の真理、度を–超すこと!(The volatile truth, Extra vagance!)(2010年03月12日)
- 蜘蛛の糸(2010年05月11日)
- 冷蔵庫の中(2010年06月27日)
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- 歴史の死斑(2010年07月14日)
- 奈落のイメージ(2010年07月16日)
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- アウラ(2010年07月31日)
- 花と蝶と夢(2010年08月14日)
- 汝の敵を愛せるか?(2010年08月18日)
- 善人面(2010年08月19日)
- 権力の囁き:公開という名の隠蔽(2010年08月27日)
- 鏡の国の(2010年09月03日)