昨年暮れから左腕を曲げると痛みを覚えるようになった。軽い腱鞘炎だろうと高を括って市販のインドメタシンの入ったゲル剤、パテックスやサロンシップなどの湿布薬を使ってみたが、全く効き目はなく、症状は悪化するばかりだった。しだいに腕をまったく動かさなくても指先から肩まで痺れを覚えるようになり、動かしたときの痛みはますますひどくなった。とうとう、パソコンのキーボードを打つだけでも痛みを覚え、左手でカメラを持って支えることも、ピントリングを回すこともできなくなった。仕方なく、整形外科に行って診てもらった。レントゲン検査では、骨に異常はみられなかった。やはり重度の腱鞘炎だろうと診断され、強めの湿布薬、経皮吸収型鎮痛・抗炎症剤「ロキソニンテープ100mg」を処方された。これがかなり効いているようで、痺れと痛みは少しずつやわらいできた。問診の際に、まだ学生のように見える若い医者に生活習慣を聞かれ、正直に答えたところ、治したければ、キーボードを打つことと写真を撮ることをしばらく止めなさいと言われた。分かりましたと返事したが、両方とも完全にやめるわけにはいかない。キーボードは休み休み打つようにし、カメラは首からぶらさげて、できるだけ左手を使わず、右手だけで撮影するようにした。ただ、左手が使えないと、とくに接写することが難しくなる。思わず左手を使うと、激しい痛みが走る。それが、最近接写が極端に少ない理由である。左腕に力が入らないので、今朝のように雪が積もった朝には、雪かきするときにもできるだけ左腕に負担がかからない道具の持ち方をするなどの工夫が要る。