オコバチ川(妙見川)




おこばち川(妙見川 みょうけんがわ)

 小樽市街のまん中の繁華街を急傾斜で流れている川。妙見川という名は、昔の川尻近くに妙見堂があったからであろうが、「おこばち」という他に例のない名がどうにも気にかかる。西蝦夷日誌には、北からイロナイ、ポンナイ、ウコバチとなっていて、それがこの川であった。
 少し上ると二股になっているので、あるいはウコパシ(u-ko-pash 互いに・向かって・走る→急流が走りよる)ぐらいの意ででもあったろうかと、やや乱暴な案を考えては見たが、全くの試案にすぎない。
 なお昔は、この川の処が高島場所と小樽内場所の境になっていたのだという。

  山田秀三『北海道の地名』北海道新聞社、1984年、496頁


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