塩谷海岸の北ホテル





先日、北ホテルのオープンテラスで上海出身の気さくな人柄のオーナーの陶さんと歓談しながら誰のものでもない空と海にむかって水で乾杯した。

塩谷 しおや

 小樽市内の字名、旧村名。塩谷の起源ははっきりしない。松浦武四郎の資料もシウヤと書いたりシホヤと書いたりしている。永田地名解は「シュー・ヤ。鍋岩。サバネクル(酋長)が鍋を岩に掛けたりと云ふ」と書いたが、あるいは鍋(シュー)の形の岩が岸(ヤ)にあったかもしれない。北海道駅名の起源では、諸地に多い宗谷などの地名と同じと見て「ショー・ヤ(岩・岸)」と書かれた。

  山田秀三『北海道の地名』北海道新聞社、1984年、493頁