言語の壁を飛び越える15才

梅田さんの『ウェブ進化論』の韓国語版が発売されたという。中国繁体字版<台湾>の出版も間近らしい。素晴らしいことだ。(梅田さん、おめでとうございます。)
ウェブ進化論」韓国語版発売(中国繁体字版<台湾>もいずれ出ます) http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20060929/p1

梅田さんの労は、いろんな形で次々とねぎらわれ(「報われ」ですね)ていく。韓国は世界一のネット環境だと聞く。その韓国で『ウェブ進化論』はどう受け止められ、どんな種がまかれ、成長するのか楽しみだ。と思った直後、すでに意味深長な成長の兆しが現れていることが記されていた。
ウェブ進化論』を読んだ韓国の中学生からのコメントが梅田さんのブログに届いたのである。そのrokengalan君のコメントに私は二重に驚いた。そもそも91年生まれの15歳が見ず知らずの言葉も通じない外国人の著者にカジュアルに直接メッセージを送ること自体に驚き、さらにrokengalan君が、「言葉の壁」を「翻訳機を通じて」軽々と飛び越えていることに、へー、やるもんだなあと、本当にびっくりした。梅田さんは、

日本の中学生たちも、日本語訳が出た本の在欧米著者のブログに英語で書き込みしたりしているのかなぁ。きっとしている人がいるんだろうなぁ。本当に面白い時代です。

と書いていらしゃるが、(そのように深く前向きに受け止め、面白がっている梅田さんに感動し)、そうだと本当に面白い時代が日本にもやって来ていることになる(、と嬉しく思った)。

ところで、rokengalan君のいう「翻訳機」が具体的に何なのかは不明だが、例えば、グーグル等の自動翻訳サービスを使って、翻訳精度は二の次にして、とにかく、言葉の壁というか異言語間の森をかいくぐって、コミュニケーションをとろうとする若い世代がどんどん増えれば、そのことが、グーグルの革命にとっての最大の問題でもある「言語の壁」問題に、思わぬ方向からのソリューションが到来するかもしれない。そんなことを思った。