インターネット

異国語の響き:メカスの日記から

svetainė lietuviams…(for my Lithuanian friends) Jono Meko skersvėjo atidarymas:(The inauguration of Jonas Mekas Crosswinds Street in Užupis, Vilnius) A conversation between Leonidas Donskis and myself (in Lithuanian) on the Vilnius TV prog…

データベース「聞蔵IIビジュアル」完成の記事を読む

数日前の朝日新聞のデータベース「聞蔵IIビジュアル」完成の記事を読む不満気なマサオ君。ふむ、ふむ。それにしても有料か。しかも高尚すぎるなあ。検索のパワーを左右する情報の分類に関して古風なアカデミックな上からの分類を踏襲するだけで、下からのフ…

We are no islands:Interview with Jonas Mekas @ Dotfest

the DotFest - THE 1ST INTERNATIONAL ONLINE SHORT FILM FESTIVAL Interview with Jonas Mekas 旅の空の下、ジョナス・メカスが審査員を務めることになったドットフェスト 第1回 国際オンライン短篇映画祭(the DotFest - THE 1ST INTERNATIONAL ONLINE SH…

ジョナス・メカスのインターネット観

ジョナス・メカスの3月10日付けの日記(http://jonasmekasfilms.com/diary/?p=218)によれば、彼の旧友ジョン・ブロックマン(John Brockman)が非常に想像力を刺激するサイトEgdeを開設した。 その理念に曰く、「世界の知識の縁に到達するために、最も複雑…

If it is not on the net, it does not exist.

asin:4794961723 明治3年創業の中西印刷(京都)は1992年6月に活版を廃止した。活字版印刷専業だった同社の電算化を推し進めたのが本書の著者、六代目にあたる中西秀彦氏である。最後まで活字を愛した父親=伝統との「対決」を描いた「9 さらば、活版」は感…

ペルーからの知らせ

アメリカ滞在中に同じアパートに住んでいたのが縁で親しくなった若いカップル、メラニーとビルが南米のペルーにいることを先月メールで知らせてくれた。TravelBlogを利用して、不定期だがペルーから近況を報告し始めたという。 Melanie And Billメラニーはあ…

明日会社あるいは学校を辞めることになったら何をする?

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)作者: 梅田望夫出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2007/11/06メディア: 新書購入: 91人 クリック: 724回この商品を含むブログ (1191件) を見る今日、梅田望夫著『ウェブ時代をゆく』(ちくま新書)…

一人一人の視点から:unknownmelodiesさんの「ウェブ開拓論」

「くま」さんことunknownmelodiesさんの「ウェブ開拓論」が面白い。見かけとは裏腹に維持することが非常に難しいポジティブな姿勢がとても好ましい。ブログを始めることの意味、そしてブログを続けることの意味にも深く触れている。私たち一人一人がどんな視…

フェルナンド・ペソアの『不安の書』に「書の不安」を感じる

不安の書作者: フェルナンドペソア,Fernando Pessoa,高橋都彦出版社/メーカー: 新思索社発売日: 2007/01/01メディア: 単行本 クリック: 21回この商品を含むブログ (19件) を見る今まで食わず嫌いだった、ポルトガルの詩人フェルナンド・ペソア(Fernando Pes…

iTunes Uが始まっていた

シリコンバレーからの手紙130:英語圏の「独走」を許す「パブリックな意識」の差 http://www.shinchosha.co.jp/foresight/web_kikaku/u130.htmlの中で、梅田氏は英語圏のネット空間の進化の事例として5月31日に開始したアップルのサービスiTunes Uを取り上げ…

モナコとタイMonaco&Thailand

「アクセス解析」を眺めると、最近、数は少ないが、意外な国からの「検索」によるアクセスがあって、インターネットの面白さを今更ながら実感している。大分以前からアメリカやヨーロッパ、そしてある時から韓国からのアクセスが急増し、少し前は北欧やロシ…

連想の情報学vs.検索の情報学

昨年暮れに「想・IMAGINE Book Search」http://imagine.bookmap.info/imagineを取り上げて褒めた。 2006-12-21「メタ書籍検索エンジン:想-IMAGINE Book Search」 http://d.hatena.ne.jp/elmikamino/20061221/1166718254昨日3月12日の朝日新聞の夕刊に、「「…

ユングとクラシック音楽の青空文庫とのつながり

Googleで「ユング」を検索にかけたら、ヒットした日本語のページ約607,000の内のなんと7位に直接は「ユング」と関係のない、「クラシック音楽の青空文庫をめざし」「パブリックドメインとなった音源の配信など」を行っている『Blue Sky Label 〜クラシック…

検索論の射程

CUSCUSさん(id:CUSCUS)が私の2月11日の「初夢」を、ウィーナーの『人間機械論』につなげてくださった。非常に有難いことだ。CUSCUSさんは『人間機械論』から要所を引用しながら、引用に託して興味深い点をえぐり出そうとなさっている。 「よみがえるウィーナ…

本の電子化とタグ付け

bookscannerさん(id:bookscanner)による「本の電子化」に関する入門講義「画像派とテキスト派」を面白く読みながら、その外側の動きがずっと気になっていた。それは本に対するタグ付けの動向だった。本の「中身」を電子化、デジタル化することによって、その…

電子化された本は本ではないということ

昨日の拙い覚え書きの一部を引き取って、fuzzyさんが刺激的な考えるヒント、敢えて極論を書いてくれた。 http://d.hatena.ne.jp/fuzzy2/20070218/p4 本や写真やムービーやレポートやメモや日記はあちら側に既にあるし、手元に残す(隠す)だけではもはや意味が…

グーグルによるパラダイム転換に関する覚え書き

梅田さんが「グーグルの二つ目の顔」という文脈において取り上げている(『ウェブ進化論』でも取り上げていた)「ネットワーク・コンピュータ」のビジョンは確かに魅力的だ。 http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20070217/p1 この「The network is the compu…

限界を知る

NHKのグーグルに関する特集番組を見た。ビジネスと広告に焦点を絞ってインターネットの社会と個人への影響力の一端を垣間見せるもので、ほとんどインターネット=グーグルの検索というイメージが強烈に焼き付けられるような番組の作りであった。日頃からイン…

言語の壁を超える日本の文化力とアメリカの少女エミリー

はてなブックマークの注目の動画の中に、これは面白いと感動した一篇があった。アメリカはフロリダ州に住む17歳の女子高生エミリーのYouTube投稿ビデオだ。日本のアニメに惹かれた12歳から日本語を独学し、日本に行く、日本の大学に入りたいという理想を抱い…

映画の中の本と本の進化

アメリカで公開中のメキシコ人監督ギレルモ・デル・トロ(Guillermo del Toro)の映画『Pan's Labyrinth』が面白いらしい。昨日触れた『Babel』の監督もアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ(Alejandro González Iñárritu)、メキシコ人だった。「ベイエリア…

バベルの塔:アメリカの友人からの薦め

私がブログをやりながら感じている「壁」のひとつは言葉の壁である。インターネットはグローバルなインフラだが、サイトもブログも実質的には言語的にローカルなままだ。以前梅田望夫さんとグーグルの最大の課題である「自動翻訳」の展望に関してやり取りも…

屑の叡智

梅田望夫さんが非常に意味深長なことを書いている。 「Wisdom of Crowds(群衆の叡智)」元年の最後で、私はある言葉に眼が釘付けになった。 年末年始は、去年から溜めに溜めた、本何十冊分くらいになるはずの膨大な「再読用書評・感想集」を読みながら、ああ…

ウェブ進化の意味

米国では、ぎょっとするようなタイトルや言葉をがんがん使って、ウェブに関する新しいビジョンの地平をなんとか切り拓こうとする勢いを感じさせる記事や論文が多いのに驚く。「ウェブ進化」、「Web 2.0」が言葉としては少しは定着した観のある日本だが、米国…

検索とは何か

ジョナス・メカス(Jonas Mekas)を、いつもするように各種検索エンジン(メタ、応答、タグ等々)を使って検索した。正確なところ、私は何をしていたのか、と考えていた。検索とは一体何なの?ジョナス・メカスを検索するとは一体どういうことか?私は何が知り…

タグの思想

(流行しているノロウィルスのせいではなさそうだが、数日前からお腹の調子がすぐれず、とうとう今朝、散歩から戻った後からお腹の調子が急降下して、何度もトイレに駆け込んだ。体中の力が抜け、頭も働かない。かといって、寝込むほどではないので、お腹か…

search or explore ?:retrievrの場合

知ってる人も多いと思うが、retrievr(レトリーバー)という「遊べる」Web 2.0的イメージ検索サービスがある。ただし、データベースはFlickrの画像のみである。 『retrievr』 http://labs.systemone.at/retrievr/ retrievrはスケッチと画像による検索が可能…

画像の検索?

ある種の検索に関してmmpoloさんが教訓に満ちた報告をなさっている。 『mmpoloの日記』「画像検索」http://d.hatena.ne.jp/mmpolo/20061205/1165266256mmpoloさんが語る写真だけがたよりの植物の同定の難しさは、私も「シラタマノキ」で散々経験したことだが…

検索はお百度:「百度」(Baidu、バイドゥ)の由来

知ってる人も多いと思うが、 インターネットのサービスの中で中国で最大、世界で第4位(Alexaのデータによる)の訪問者数を誇る「百度」(Baidu、バイドゥ)が、2007年に日本語版サービスを開始するという。 CNET Japan2006/12/06「日本進出が決まった中国最…

反インターネット宣言本?

「知ることより考えること」 ん?これは池田晶子さん(哲学者らしい)の新刊本のタイトルだ。来たな、と思った。こういう線を狙う本がいつ出てもおかしくない状況であると思っていた。しかも、売り文句にはこうあった。 インターネットなんかいらない。もし…

グーグルランドと奄美の精霊が示唆する時間

ウェブサイトやウェブログをある程度本気でやると分かる一つのことは、これは独りで書き手、編集者、デザイナー、エンジニア、経営者をこなすような前代未聞のメディアであるということだ。それに気づかず、旧来の一メディアの焼き直しに終始するか。怖じ気…