検索とは何か

ジョナス・メカス(Jonas Mekas)を、いつもするように各種検索エンジン(メタ、応答、タグ等々)を使って検索した。正確なところ、私は何をしていたのか、と考えていた。検索とは一体何なの?

ジョナス・メカスを検索するとは一体どういうことか?私は何が知りたいのか分からない状態で、でも何かを知りたいと漠然と感じて、ジョナス・メカスを検索する。こんなに、全部は辿り切れないほどの情報があるんだとあらためて知り、その一部、上位にランクされたリンクだけを辿る。その中に、え?そうなんだ、と意外な発見をする。発見するまでは、それが知りたかったことの一部であることはまったく分からなかった。知って初めてそれが知りたかったことの一部であることを知った。何なんだ、このプロセスは?

何かを知りたいと漠然と感じていて、それを知るために検索エンジンを頼る。各種検索エンジンで検索する過程は、その漠然をすこしずつはっきりさせる過程であるといえる。それは現実世界で、何かを漠然と探すことに似ている。はっきりとした目的はなく本屋に行く。棚から棚へと見て回る。目に留まった背表紙に手が伸びる。その繰返しのなかで、ある時、「これだ!」という本に出会う。それと同じだ。インターネット上で検索するとは、明確な目的はなく、さすらいながら、結果的に、これが探していたものだ、と知る、そういう人生そのもののような過程である。

自分が何を知りたいのかを知ることに近づくための道具。それが検索エンジンなのか。

しかし、そのために検索エンジンを頼る必要が本当にあるのだろうか?

ジョナス・メカスを検索する傍ら、私は折口信夫著『死者の書 身毒丸』(中公文庫)を読んでいた。折口信夫の何かを知りたいとはずっと以前から感じていた。しかし、折口信夫をインターネットで検索しようとは思わなかった。『死者の書 身毒丸』を何度も何度も読んだ、スキャンした。すこしずつ自分が知りたかったことが見えてくる。この過程は何なんだ。私は『死者の書 身毒丸』の中に「折口信夫」を検索している。知りたいことを知るために、何度も読む。読むとは検索すること、探すことだ。自分が何を知りたいのかを探すこと。この場合には一冊の本がインターネットのWWWの全情報に匹敵していると感じる。

自分との対話。

そうか。検索エンジンとは、まだまだ「賢い」とは言えないかもしれないが、本質的に「対話エンジン」、「もう一人の私エンジン」なのか。

ジョナス・メカスを検索していて、色々な発見があった。Yahoo!にも「応答エンジン」Yahoo! Answersがあるとか。

ちなみに、ジョナス・メカス検索に使った検索エンジンとその検索結果の数値は:

Google(Web)
365,000 for jonas mekas. (0.12 seconds)
Google Blog Search
119
Google Image Search
558 for jonas mekas. (0.21 seconds)
Google Video
about 3 (0.046 s)
Google News
13 for jonas mekas. (0.48 seconds)
Yahoo! Search(web)
354000/0.21s
Yahoo! Search(Images)
318 for jonas mekas - 0.41 sec.
Yahoo! Search(Video)
3 that match jonas mekas
Yahoo! Search(News)
8 for jonas mekas.
Yahoo! Search(Shopping)
10 for jonas mekas
Yahoo! Answers
Technorati
7 blog posts/27 photos/ 16 videos
Swamii
8
Brainboost
Answers.com
hakia
Penn Tags
0
del.icio.us
30
百度
1,290篇0.070秒
LibraryThing(works)
4 works found
LibraryThing(author)
1 authors found
LibraryThing(tags)
No tags found.
netvouz
1 for jonas mekas
flickr
(39 photos)