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非常に優れた自伝である宮本常一の『民俗学の旅』の最終章は「若い人たち・未来」と題されている。基本的には、「可能性の限界をためしてみるような生き方」(194頁)、「生きるということはどういうことか、また自分にはどれほどのことができるのか、それを…
ジョナス・メカスの「個人映画」に関するテクストでこれを凌ぐものはなかなかないだろうとかねがね思っている蓮實重彦「個人映画、その逸脱の非構造」がよもやウェブ上に存在するとは思ってもみなかったが、一部存在していた。しかし宙に浮いたような不思議…
前エントリーの続きを少しだけ書いておきたい。「生前」からすでに半ば伝説的存在だったbookscanner記のエントリーに大きな刺激を受けて書いたエントリーがかなりある。ちなみに、bookscanner記は梅田望夫著『ウェブ時代をゆく』でも取り上げられ絶賛された…
昨年11月15日にSmartCalendarの開発をめぐって、発案者であり仕様書を作成した美崎薫さんとWindows版SmartCalendar(N)の開発者である中村聡史さんとやりとりがあった。数日前に、その中村聡史さんが、フォークソノミーを活用した次世代検索サービスの開発に…
知っているものは探すことができるけど、知らないものは探しようがない。そもそも探そうともしないのが今までの常識。世の中には存在することさえ知らないものの方が圧倒的に多いのは事実だけど、そういうものに偶然出会えればラッキーで、出会えなければ、…
Googleの検索エンジンを過大評価する者もいれば、過小評価する者もいる。私は基本的に普及した技術は過大評価するくらいでちょうどいいと思っている。ただし、それは鵜呑みにする、言いなりになるということとは違う。実際の利用にさいしては、むしろ全く逆…
サーチアーキテクチャ 「さがす」の情報科学作者: みずほ情報総研株式会社吉川日出行出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ発売日: 2007/09/28メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 57回この商品を含むブログ (16件) を見る『サーチアーキテクチャ』…
自分の中では解消したと思っている「タクソノミー/フォークソノミー問題」に関して、「その後」どういう議論の展開が見られるかと不図思って、"Folksonomy"でブログ検索してみたら、私にとっては象徴的なタイトルのブログ記事と講話がヒットした。 Tags vs …
サーチアーキテクチャ 「さがす」の情報科学作者: みずほ情報総研株式会社吉川日出行出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ発売日: 2007/09/28メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 57回この商品を含むブログ (16件) を見るみずほ情報総研の吉川日出…
情報倫理と情報文化論の受講生の皆さん。インターネットにおける大きな変化の認識を深めるなかで、私がこの一年間に特に「検索とは何か」をめぐって書いた記事の内主要なものを古いものから順に一覧にしましたので、目を通してみてください。いまだにちゃん…
Googleで「ユング」を検索にかけたら、ヒットした日本語のページ約607,000の内のなんと7位に直接は「ユング」と関係のない、「クラシック音楽の青空文庫をめざし」「パブリックドメインとなった音源の配信など」を行っている『Blue Sky Label 〜クラシック…
NHKのグーグルに関する特集番組を見た。ビジネスと広告に焦点を絞ってインターネットの社会と個人への影響力の一端を垣間見せるもので、ほとんどインターネット=グーグルの検索というイメージが強烈に焼き付けられるような番組の作りであった。日頃からイン…
mmpoloさんが「題名が分からなくてもどかしい思いをした」大変興味深い「本の検索」、「検索」一般にも深く影をおとすであろう事例を報告している。2007-01-21題名の分からない本 http://d.hatena.ne.jp/mmpolo/20070121/1169331515題名をはじめ、いわゆる書…
YouTubeで"wenders"をタグ検索にかけた。私の頭の中では、"wenders"は映画監督のヴィム・ヴェンダースを意味しているが、YouTubeのシステムはそんな意味を「知らない」(はずである)。51件ヒットした。そのうち、バルセロナBarcelona 在住のJordi Ferrer Ru…
そもそも画像を検索する「必要性」はどこにあるのか、という大問題は棚に上げて、もう5ヶ月前の記事だが、jm@fooさんの画像検索の実験がある意味で面白い。 「2006年08月16日 青空サーチエンジン」 http://minken.net/mt/archives/000562.htmljm@fooさんは、…
入力したキーワードと関連が深い(と解析された)キーワード群が「雲」のように視覚的に表示され、その関連性(文脈)の広がりがダイナミックに変化するVisual semantic mapが「売り」の検索エンジンを見つけた。Quintura http://www.quintura.com/Google, Y…
TagSightで登録している「記録」というタグ検索で「開高健記念館」がひっかかった。一瞬えっ?と思ったが、そうか、「記念館Memorial House」は記録する家、記憶する家か、と気がついて覗いてみた。「開高健記念館」に「記録」というタグ付けをする人はそう…
副題:水銀と鉄が紙と出逢う本を読むとき、今でもマーカーとして欠かせない道具に雌雄同体の動物のような、赤(バーミリオン)と青(ペルシャン・ブルー)の二色鉛筆がある。 下のちびた短い方は三菱鉛筆製、上はトンボ鉛筆製。色名の活字のフォントが違う。…
昨日のコメント欄で、9君が面白い意見を書いてくれた。 人それぞれの持つ思考や疑問をその人の価値観(その人の主観?)込みでダイレクトに、つまりその人に合ったレスポンスをしてくれる検索が出来たらなぁ・・などと漠然と考えていて、しかしながら脳と検…
私のネット生活というか検索生活はまだ未熟でちゃんと整理されていない。どこかちゃんと整理したくない気持ちも働いていて、検索による「意外な出会い」を求めるロマンチックなヤワなところがある。非定期的にある程度絞られたターゲットを狙うとき、例えば…
美崎薫さんがMYCOMジャーナルに興味深いレポートを書いている。 ICADL2006 - アウラリー: フォークソノミー的「成長するメタデータ」 (1)文化財コンテンツ管理「アウラリー」 http://journal.mycom.co.jp/articles/2006/12/19/icadl1/ (2)タグづけの限界/可…
ジョナス・メカス(Jonas Mekas)を、いつもするように各種検索エンジン(メタ、応答、タグ等々)を使って検索した。正確なところ、私は何をしていたのか、と考えていた。検索とは一体何なの?ジョナス・メカスを検索するとは一体どういうことか?私は何が知り…
現実世界での対象の名前に相当するインターネット上のWeb世界での対象の名前はURLである。URL間のつながりがリンクである。リンクの整理を専門家の分類(Taxonomy)にまかせるか、不特定多数の素人の分類(Folksonomy)にまかせるか、をめぐる米国で活発な議論の…
LibraryThingに関して、私より一足早く、『sushi-kuinee(Su-sanのライブラリー』の鈴木重夫さん(どこかのライブラリアンらしい)が詳しい紹介をしていた。Monday, December 11, 2006 「LibraryThing--自分の本を通して人とつながり、図書館とつながる」 htt…
イタリアとスイスの大学でコミュニケーション科学を専攻するMarco Fare君が、「えっ」というタイトルの記事を書いていた。 Paper: a taxonomy for tagging system http://www.fridaynet.ch/index.php/2006/12/17/paper-a-taxonomy-for-tagging-system/彼は、…
Formtek社のDick Weisinger氏がフォークソノミーの利点とタグクラウドの弱点について分かりやすい説明をしていた。December 13, 2006 Metadata: Folksonomy and the Art of Tagging in the Enterprise http://www.formtek.com/blog/?p=157 The folksonomy ap…
米国版BooklogのLibraryThingを試してみた。 「オンラインで本をカタログしよう(Catalog your books online)」がモットーである。LibraryThing http://www.librarything.com/大好きな一冊Derek Jarman's Gardenだけ、「カタログ」してみた。こんなインターフ…
自分で撮った写真にどんな名前をつけるか、それをブログに載せるさいにどんな解説を書くか、は同一のデータに主観的にタグをつける行為であり、それはここまで膨大に膨れ上がり、かつ増殖し続けるインターネット上の情報をいかに検索しやすく分類するのがよ…
Creative Commons Searchで、一ヶ月前に画期的な音楽検索サービスが始まった。「音楽で音楽をみつける(find music through music)」がモットーの「似た音楽検索エンジン(audio similarity search engine)」が稼働している。 OWL multimedia http://www.o…
hakiaという「意味」検索エンジン("meaning-based" search engine)がある。 まだBETA版で、2007年にはフルスペックでデビューする予定らしい。 hakia http://www.hakia.com/hakiaの自己アピールAbout Us http://www.hakia.com/about.htmlによれば、たんな…