ジョナス・メカスによる365日映画、21日目。
Day 21: Jonas Mekas
Sunday Jan. 21th, 2007 4 min. 55 sec.
Here is a fragment
of Paradise as reflected
in the faces of two
children playing violin
at New York’s School
For Strings, a Suzuki
method music school.
ヴァイオリンを弾く
二人の子の顔に反映されている
楽園の断片
一人は
ニューヨーク弦楽学校で
もう一人は
鈴木メソード音楽学校で。
子どもたちはいつも世界の将来そのものだ。しかし、実際には子どもたちを直接間接有形無形に教育する大人たちの生き方、志がその将来を大きく左右する。それが、音楽にかぎらず、子どもたちに、学ぶ子どもたちの顔に反映する。信頼するに足る大人たちを信頼した子どもたちの顔には、大人たちが生きている世界の本質、志が反映する。
昨日、今日とセンター試験を受験したおよそ55万人の子どもたちの顔には何が反映しているだろうか。「楽園」でないのは確かであるどころか、そこに反映すべき信頼するに足る大人の志は見えない。脈絡はすこしずれるが、『IT TSUBAKI日記』のnigel_f(id:nigel_f)さんが書いているように、
せめて、どこで学んだのかという学歴ではなく、どんな目的で何を誰から学んだのかという学習暦を重んじる社会になってほしい。
同感である。
鈴木メソードとは、鈴木鎮一 (1898-1998) が創始した非常にまっとうなヴァイオリンの指導、特に幼児教育の独特の手法のこと。カーター元大統領の娘も習い、世界的に知られている。メリル・ストリープ主演の映画『ミュージック・オブ・ハート』は鈴木メソードによる音楽教育を描いたものである。そこには、信頼するに足る大人たちの志がはっきりと見える。
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