夏芙蓉

今日(7月9日)朝日新聞の夕刊に「中上健次自筆の句」という記事が載った。

あきゆきが
聴く幻の声
夏芙蓉

先日、タチオアイ(立葵)を芙蓉と間違えて、芙蓉からの連想で中上健次による架空の花「夏芙蓉」にまつわることを書いたこと、そして、先週『早稲田文学フリイペーパー』で、「中上と三島、或は80年代のめぐって」という浅田彰高澤秀次の刺激的な対談を読んだことが、不思議な縁のように感じられた。今年も8月3日から5日まで新宮市熊野大学が開かれ、上の中上直筆の俳句色紙が公開されるという。今年の熊野大学のテーマは「中上健次と20世紀の小説」ということで、講師陣には、菅啓次郎さんも名を連ねている。面白くなりそうだ。