素白先生に倣って(「魔法の杖の呪文」)「魔法の杖」を作った。素材は二ヶ月前に拾って来たプラタナスの粗朶(そだ)である(「些細な事ですが、プラタナスの枝は固くて重いです」)。この時のためのものだったのだ。呪文「風狂多愛出游」を墨書きした。本当は彫りたかったが道具がなく妥協した。
これで魔法使いサリーのように私はさらに楽しく深く土地を知る散歩に出ることになるだろう。みんなも散歩のお供に是非好きな呪文を刻んだり書いたりした「魔法の杖」を作ってみてはいかがだろうか。辻ちゃんのように、なにごともDIY! 偉い人から盗む(学ぶ)べきは知識ではなく、方法である。
もちろん、肝心なことは、たとえどんなに偉い人であろうが、他人の結論をけっして鵜呑みにせず、自分の足で歩き、自分の頭で考えることである。たとえどんなに迷い続けても。そんなとききっと自分で作った「魔法の杖」が役に立つ。