いざ北へ2008おまけ6 田中さんの三つ目のマイルストーン

「ちょっとした自由」を求め、「本をアートとして愛する」田中さん(id:pho)がサッポロの手拭爺のホラに次々と噛み付いて来る。そしてそこに彼自身の里程標を次々と打ち立てて行く。小気味いい。刺激的だ。嬉しい。今の私はスコット・ラファロという夭折したベーシストと出会ったビル・エヴァンスのような気分である。

田中さんは私と梅田さんのブログに対する距離感の違い(「秩序」観の違い)を見極めた上で、第三の秩序、「分身」としての「ブログ=生きている本」を提示する。面白い。「本とウェブの関係の将来」という一テーマに関しては、私はその「秩序」観こそが最大のポイントだと思っている。梅田さんが無秩序とみる場所に私は動的な秩序を見ている。田中さんは両者をいわば弁証法的に止揚したわけだ。そして、最後にこう付け加えるのを忘れない。

まあ、理屈なんていらない。ただこのわざとらしい人と会って話がしたいだけだから。

今日の午後、自宅の裏山でヒグマの親子に遭遇しました!
いざ北へ2008その5 ヒグマも待っている! - 三上のブログ

嬉しい。「会う」ことは、「分身」の業ではない。生身の、「現身」の田中さんの危険な情動のなせる業だ。しかし、その体験は彼の「分身」によってブログ上に生成することだろう。その動き、過程全体が、過不足なく、十分に秩序ある人生だと私は思う。

田中さんにますます会いたくなった。