カメラなし

今朝は久しぶりにカメラなしの散歩だった。風太郎は一時回復の兆しを見せたものの、再びやや不調が続いている。それでも毎朝必ず散歩には行くと訴える。足どりは時々覚束なく、歩く速度も遅い。体力を消耗させまいと、近道して帰るよう説得を試みるが、もっと散歩がしたい、と頑に拒否する。いくら引っ張っても動かないほど力を発揮する。散歩したいだけさせよう。そう思い直して、再びゆっくり、ゆっくり歩く。

サフラン公園ではクイーンの方から笑顔の挨拶をいただいて、慌てて返した。朝晩は寒くなったので、さすがの彼女も長袖にスパッツという出で立ちだった。公園の出口でよちよち歩きをはじめたばかりの幼子の手を引いた若い母親とすれ違う。その子は自分よりも高いところにある風太郎の顔を怖がらずにまじまじと見上げていた。「フーちゃんだよ」「おおきいワンワンね」(上の絵ではその子がうまく描けず、大きすぎる。)トウモロコシ畑の直売所から出てきたSさんと笑顔の挨拶を交換する。直売所では熟したプラムが目についた。見知らぬ婦人が風太郎に笑顔を送って小声で何か言葉をかけて通り過ぎた。聴き取れなかった。風太郎は空き地に群生するキクイモらしき葉っぱをムシャムシャ食んだ。