風太郎がモデルになった日の朝、トウモロコシの収穫が終わっていた

札幌、曇。やや蒸し暑い。風太郎は食餌療法用の餌をだんだん口にしなくなった。昨夜から食べない。今朝は幼い頃からの大好物のパンを半切れだけ食べた。水は適度に飲む。比較的元気な様子で散歩に出た。

玄関前で打ち水なさっていたFさんの奥様(→ 「イチゲフウロ」)が私たちに気づいて言った。「あら、風太郎君(三上さん、ではない。私は風太郎の無名の付き人にすぎない)、ちょっと待ってて。主人が写真を撮りたいって、待ってたのよ」突然のことにちょっと戸惑いつつも風太郎の代わりに返事をした。「え? あっ、そうですか」いつも通り満面笑顔のFさん(→ 「爺のオリンピック」)が大型のカメラを片手に家から飛び出して来た。それがニコンデジタル一眼レフであることを私は見逃さなかった。「私がFさんと風太郎が一緒のところを撮りましょうか」と尋ねた私に、「いやいや、そのまま、そのまま。これがいいんだよ」とFさんは色んな距離とアングルから風太郎と私を撮った。もちろん、レンズは主に風太郎に向いていた。付き人の私はフレームから外れている可能性は高い。ま、いいか。「ちゃんと食べるんだぞ。じゃあな。バイバイ」Fさんは私たちがその場を離れても、角を曲がって私たちの姿が見えなくなるまでしばらくの間、見送ってくれた...

サフラン公園ではクイーンが周囲から孤絶して片脚立ちで屈伸しているところにはち合わせたが、こちらに背中を向けて運動に没頭していたので笑顔を交換するタイミングはつかめなかった。風太郎は水をたっぷりと飲んだ。空き地のキクイモらしき葉を少し食んだ。

驚いたのは、昨日まだこんな様子だったトウモロコシ畑が今朝は土だけになっていたことだった。すでに収穫は始まってはいたが、昨日一日ですべての収穫が終わったのだ。早い。