山本弘展2009.7.6 – 7.11


mmpoloさんから山本弘展の案内葉書が届いた。すでにmmpoloの日記で告知されているように(山本弘展@ギャラリーゴトウ)、銀座のギャラリーゴトウで、7月6日から11まで開催される。「箱」と題された絵が使われている。怖く美しい絵だ。mmpoloさんが愛情籠めて紹介しつづけている不遇の画家山本弘(1930–1981)の絵はどれも怖く美しい([山本弘] - mmpoloの日記)。生前の山本弘と親交のあったmmpoloさんによれば、山本弘の実人生はいつも死の淵を覗き込んでいるような悲痛なものだったが、その怖く美しい絵をみると、ピナ・バウシュに倣って言えば、生きるための<絵画言語>を見つけようとしてもがく日々だったように思えてくる。そしてそのためには生命を削るような生き方をするしかなかったのだろう。実物を見たこともない私がこんなことを書くのは僭越のそしりをまぬかれないだろうが、mmpoloさんが紹介してきた山本弘の絵(書も)からは、モニターに映し出される小さなデジタル画像からでさえ、そのような矛盾を全うした山本弘の稀有な実存がひしひしと伝わってくる。そしてなぜか非常に愛おしいと感じる。

 http://www.gallery-goto.com/