ゴリラポッド


カミさんと近所のCOOPに買物に行ったおり、2階に入っている家電量販店ベスト電器で、新型のデジタルカメラコーナーなんかを素見していた。リコーはいいな、シグマもいいな、ライカもいいな、、。そのとき、「セール品」と書かれた札の立つワゴンが目にとまり、近づいて覗いたら、ジョビーのゴリラポッドがあった。場所を選ばない「どこでも三脚」のあれである。前から欲しいと思っていた。愛しのハナや欅や町内の人たちとツーショットを撮るのに最適だ。で迷わず買ってしまった。JOBYのサイト(http://joby.com/)を見ると、ゴリラモバイルやゴリラタッチってのもあることを知った。ゴリラポッドを買ってまたぷらぷら素見しているとき、違う方向からやって来た二人の老人が私のすぐそばで出会ったかと思うと、ヤー、オー、と大きな声で挨拶を交わし、立ち止まって、二人とも満面の笑顔で何やら話し込んでいた。その様子を見るともなく見ていた。すると、別れ際に一方の老人が「まあ、元気に生きていこうや!」ともう一方の老人を励ますように大きな声を張り上げたので、びっくりした。「元気に生きていこうや」そう励ましの声を掛けられた方の老人は、「そうだな」という感じで大きく二、三度頷いていたが、笑顔の中にもちょっと複雑な表情を浮かべていた。二人が別れた後の空間には何か生活の澱のようなものが残り香のように漂っているような錯覚を覚えた。そして、見知らぬ老人の人生とはいえ、いろいろと事情があるんだろうなと思いがけない感慨を覚えながら、ふと、今買ったばかりのゴリラポッドを使ってセルフターマーで三人で写真を撮れれば面白かったなと荒唐無稽なことを想像していた。しかし、どんなアプローチが考えられただろうか、、。