脱走するキリン

asin:4794956304 長谷川四郎(1909–1987)の描いた一枚のキリンの絵に釘付けになっていた。本書に収められた「長谷川四郎の絵1ダース」と題された12枚の絵のうちの8枚目である。題名も説明もない。こちらに背(正確には長い首から上)を向けたキリンの絵。…

Teresa of Ávila

ジョナス・メカスは10月1日の日記に、題名も何の説明もなく一枚の絵を上げた。 Jonas Mekas' Diary, October 1, 2011 荒野の殉教地を探すアビラの聖テレサ(Teresa of Ávila, March 28, 1515 – October 4, 1582)の絵。杖をつき、頭陀袋を持ったテレサが川向…

マティスの白い鳩

ブレッソン(Henri Cartier-Bresson, 1908–2004)のポートレイト写真集に、背もたれを軽く倒した椅子に深く腰掛けてとても寛いだ様子で白い鳩をデッサンする晩年のマティス(Henri Matisse, 1869–1954)の姿をとらえた写真がある。右手の窓から外光がたっぷ…

人生の意義

読み続けているだけでなく、毎日切り抜いてファイルし続けているところが偉い。 愛読している新聞連載小説、森見登美彦作・フジモトマサル画『聖なる怠け者の冒険』は今日で44回目を迎えたが、もう/まだ「第二章 充実した土曜日の全貌」の途中である。もう…

一日一本の缶珈琲のような

ほぼ実物大?またまたまたコンビニのくじ引きで缶珈琲が当った! というのは嘘で、今日は一仕事終えてから自販機でこれを買った。なんと珍しいことか。缶珈琲はまず買わないし、よしんば買うとしても断じてブラックのはずなのに、迷わずやや甘のこれを買って…

スマートな地図

新聞連載小説『聖なる怠け者の冒険』(森見登美彦作/フジモトマサル画)は次々と私の関心の壺を刺激する。話の展開からして当然と言えば当然なのだが、「第一章 仮面の男 23」では、とうとうフジモトマモルさんによる挿絵は地図になった。ちょっとびっくり…

まるでキリコのような...

珍しいことに、怠惰な私が新聞連載小説『聖なる怠け者の冒険』(森見登美彦作/フジモトマサル画)をまるで紙芝居のような言葉と絵の共演と次を大いに期待させる終わり方=続け方に惹かれて一回も欠かさずに律儀に読み続けている。そう言えば、昨夜藤原新也…

昨日の会話

絵がうまくなりたい...