人生をトータルに大切にする/己の「根」をつかむ

午後からの専門演習2は、以前書いたように、A君とのサシの勝負の時間。先週はやっぱり風邪でダウンした彼とは私がアマミに行く前に会ってから、2週間ぶりの顔合わせ。まず、彼のこの2週間の「成果」を聞き出してから、私は私の四日間のアマミ体験の「成果」を熱く語ってしまった。A君は頷きながら耳を傾けるしかなかった、よね?問題は単なるプライベートな個人的な旅の感興などではもちろんなく、人生の根源、己の「根」の探究に関わる一大事である。彼は私のこのブログは見ていない。そんな時間はないらしい。くやしいが。でも、だからか、私の奄美体験のライブトークは非常に新鮮だったようだ。
A君は経営学専攻ながらも、ファッションデザイナーになる野望を胸に秘め、日々業界の動向に眼を光らせ、アパレル関連のお店で修業を続け、可能なかぎりあちらこちら、札幌だけでなく、函館、東京、京都、大阪にまで足を伸ばし、数え切れないくらいのお店を訪ねては、そこの接客、経営、店舗デザインから、何から、私には不明なことに至るまでとにかく観察している偉い奴なのだが、いかんせん、そのような貴重な体験をちゃんと記録しておくということを、もいったいないことに、してこなかった。だからうろ覚えが多い。私はいつもそこを突くのだった。それでも、彼はすでにブログを立ち上げて、興味の中心であるヴィンテージものの記録を写真と言葉で始めていた。それは褒めるに値する第一歩だった。しかし、次のステップを踏め。もっと人生をトータルに出来るかぎり記録せよ、と激励した。
そして、そうすることの深い意味が、己の「根っこ」をしっかりつかむことにあるのだということを、色んな例を挙げて説明した。それがつかめれば、どこへ行っても、何をやっても、お前さんはちゃんと生きて行けるよ。等々。そんな事をしゃべっているうちに、喉に異常を来たし、終了したのだった。