chikep, -i チけプ きり立ったがけ。
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室蘭市母恋南町の丘陵外海に面する断崖は、そこに燈台があり、地球岬と云っているが、その原名はChikepであった。
(知里真志保著『地名アイヌ語小辞典』(北海道出版企画センター、17頁〜18頁)
9月19日、自分が生まれ育った室蘭の町を中山さんを案内しながら、私は完全に一人の旅行者になっていた。初めて見るものばかりという印象が強かった。
何度も訪れた地球岬に設置されたこんな英語の掲示板を生まれて初めてちゃんと見た。へー。
展望台からの燈台の眺め。
独り展望台から外海を眺める中山さん。これを撮影した直後私に気づいて中山さんは手を振ってくれた。
中山さんが見ていたであろう外海。
室蘭市の旧市街にある名物の天丼で有名な天勝の前で。閑散としたアーケードの照明が、まるで中山さんの突撃訪問を祝福して舞う室蘭(モ・ルエラニ「小さな坂道の下りたところ」)の精霊のように写っていた。