いざ北へ2008その9 金城さんのプロフィールの凄さの本質はどこにあるか

7月30日午後2時から三上研究室で始まる「シュンポシオン札幌」略して「札幌シュポ」に向けて、ちゃんと紹介してよ、という声が聴こえた気がしたので、紹介します。

実は今朝、「札幌シュポ」に来てくれる金城さんからトラックバックがありました。何だろうと思って彼のsimpleAを訪ねたら、なんと「ヴィジュアル系プロフィール」を作っちゃったというではありませんか。魂消(たまげ)たよ。凄いよ。学生さんたちは必ず見ておいてね。明日の情報文化論最終回の講義で教材をかねて紹介に使っちゃおうかな(金ちゃん、いい?)。「札幌シュポ」なんて興味ないという人もきっと参考になるから見てみて。

「三ちゃん、こんなんでどう? ちゃんと紹介しといてよ。」とはどこにも書いてありませんが、その挑戦行為そのものが、そのように雄弁に語りかけてきたわけです。メタ・メッセージってやつですね。これは受けて立つしかない、と熱いハートの私は思ってしまうんです。特に学生さんたちは、こういう目に見えないやりとりにも敏感になりましょうね。それが情報と人のネットワークを密にするんです。

もちろん私がこうして敢えて紹介しなくとも、「札幌シュポ」に来ようと思っている人は、もうチェック済みだろうなとも思うのですが、しかし少しだけ解説しておきたいことがあります。

それは何かというと、金ちゃんが作った「ヴィジュアル系プロフィール」のどこか本当は凄いのかという本質論です。印象論や技術論ではありません。もちろん印象や技術も大事だけどね。そちら方面は適任者がたくさんいると思うので、お任せ。ここでは本質に的を絞って、簡単に説明します。ポイントは次の二点だと思います。

1自分のことを世間様に認知してもらおうと思ったら、他人任せにしないで、徹底的に自分でやる。
2自分とは過去から現在に至る歴史であるから、その自分史をきちっと押さえる。

そしてその結果できあがるプロフィールのどこが凄いことになるかというと、その人の「現在」が輝き、「未来」さえ垣間見えるようになるということです。どうしてそういうことが起こるのかというと、それは己の過去をしっかりと見据えていることから来るのだと私は思います。未来は過去に胚胎する、わけですからね。

周知のことかもしれませんが、金城さんが面白い(変な)のは、色んな要素があるんだけど、ひとつには一見未来志向のように見えて、実は自分を含めて過去を誰よりもしつこく捜査しているところだと思います。探偵みたいにね。カッコいいね。