三上ゼミ、やや紛糾するも...

三上:そういうわけで、来週はみんなで『イメージフォーラム・フェスティバル2008』ね。さて、前回のゼミの模様を一部再現したエントリー(「三上ゼミナール始まる!」)に早速色んな人から励ましやアドバイスが届きましたね。驚いたでしょ? 嬉しいよね。これがウェブというかブログの力なんです。千葉の金城さん(id:simpleA)、大分の小野さん(id:sap0220)、東京のファジーさん(id:fuzzy2)、そして皆の大先輩のシアトルの増井さん(http://blog.masuidrive.jp/)にお礼言わなきゃなね。

皆:ありがとうございまーす!

三上:増井さんが教えてくれた「松商だんだんドットコム」(http://www.matsusho-dandan.com/)のドロップシッピング・サイトの試みや、その関連でファジーさんがアドバイスしてくれた「知床三佐ヱ門本舗」(http://www.siretoko.com)のサービスなんかについて、先行事例としてちゃんと勉強して、自分たちがやりたいことに活かすことが大事だと思うよ。ドロップシッピングって知ってるよね?

ドロップシッピングとは,商品を紹介し販売するサイト。注文を受けて販売元が顧客に商品を送るため,サイト運営者は在庫リスクを負うことなく販売できる。
「松商だんだんドットコムは面白い」

ところで、まだ決定したわけではありませんから、前回の続きとして、会議を再開してください。いいかな? それじゃあ、井戸君、バトンタッチ。

井戸:はい、分かりました。今日もまた三上先生の実験映画の講釈が長かったので、時間はあまりありませんが、それじゃあ、みんな、この一週間の間に考えたことを発表してもらいたいと思います。前回はオリジナルの商品を作るというアイデアが出ました。そしてドロップシッピングの案がシアトル経由で島根県から飛んできました。それ以外にもアイデアはないかどうか。そして商品と言っても何を作ったらいいのか。ドロップシッピングについてはどう思うか。ところで、前回休んだ中田君が今日初顔見せです。まず、中田君、自己紹介して。

中田:えっ! 自己紹介? 何言えばいいのかな?

三上:何って、自己紹介だよ。己を語る。お前さん、何者?

中田:はあ、そうですか。ええと、中田です...。趣味は〜です。よろしく。

三上:それで終わり? それじゃあ、君が何者かよく分かんないよ。初対面の人にも、君は何ができる人間なのか明快に伝えられる人にならなきゃね。将来どんな仕事をしたいのかくらいちゃんと語れないとね。だってね、...。(三上の説教がややしばらく続く。)

井戸:先生、会議を進めたいので、そのくらいにしてもらえませんか。

三上:はい、はい。いいね、中田君。

井戸:それじゃあ、順番に聞いていきます。森君、どう?

森:前回出たオリジナルの商品を作るというアイデアですが、色んな障碍があるので、ドロップシッピング・サイトをやるのが無理がなくていいのではないかと思います。

井戸:ドロップシッピングですね。(ホワイトボードにメモする。)じゃあ、次に、安部君はどう?

安部:僕もドロップシッピング・サイトがいいと思います。オリジナル商品作るにはお金もかかるし。

井戸:柿崎君は?

柿崎:僕はあくまでオリジナル商品にこだわりたいです。具体的にはまだ思いつきませんが、方向性としては、札幌大学ならではの商品がいいと思っています。大学のアピールにもなるし。

井戸:じゃ、淤見君、どう?

淤見:僕も柿崎君と同じ意見で、オリジナル商品、札幌大学ならではの、がいいと思います。それにからんで、特許の勉強もしたいです。

三上:いいね、いいね。意見が別れるのはいいね。

井戸:特許?(ホワイトボードにメモする。)

淤見:はい。あくまで個人的な興味ですが。

三上:淤見君、特許ね、いいねえ。ただ、勉強するのはいいけど、特許は少し先の話だね。もしかしたら、その関係の仕事している田中さん(id:pho)に話しに来てもらえるかも知れないよ。

皆:誰ですか?

三上:夏休みの「シュッポロ」に来てくれた人さ。特許技術者(patent engineer)だよ。その頃のブログの記事見といて。

井戸:じゃあ、次、石上君、どう?

石上:オリジナル商品づくりのアイデアにはワクワクしたんですが、よく考えると、やっぱりコストとか時間とか障碍が多いし、ドロップシッピングなら、できそうな気がします。

井戸:オリジナル商品作りとドロップシッピング・サイトという二つのアイデアしかありませんか? 他にない?

三上:井戸君としては、まだどちらにも決めたくないのね。

井戸:そうです。

三上:井戸君自身は何がしたいの?

井戸:ひとつ作りたいものがあるんですが、できっこないようなものなんです。

三上:何だよ?

井戸:望遠鏡になる双眼鏡です。

皆:え? 何?

井戸:普段は双眼鏡として使えて、必要になったら、片眼が外れて望遠鏡になるんです。

三上:そうか。昼間は地上の遠くのモノを見るのに使って、夜は天体観測に使える。面白そうだけど、それこそ障碍が多そうだね。

井戸:思いつきです。気にしないで下さい。

三上:いやいや、思いつきは大事だよ。それにね、オリジナルの商品作りかドロップシッピング・サイトか、どちらか一つに決めちゃう必要もないと思うよ。例えば、ドロップシッピング・サイトをベースにして、そこでオリジナルの商品を扱ったっていいわけでしょ。しかも、もしドロップシッピング・サイトをやれば、それをやっている大学や学生のPRにもなるわけでね。その辺、柔軟に発想したほうがいいよ。望遠鏡になる双眼鏡だって、もし作れれば、ヒットするかもよ。ニーズをかなり掘り起こさなければ難しいだろうけどね。それにさあ、一つの成功は99とか999の失敗の上にはじめてありうるかどうかという話なわけだし、皆から出るアイデアは内容次第では、金城さんなんかが実際のビジネス・パートナーになってくれるかもしれないわけですよ。そういう可能性だって微かにせよあるわけですよ。それに、それに、「まだ大学生なんだから」という甘い考え、ヤワな言い訳はヨシにしましょうね。せっかく応援してくれる人たちもいるわけだから、ここは世間様が相手だと思ってどれだけ通用する発想ができるか、行動が起こせるか、そこでちゃんと勝負しようよ。なんて生意気な大学生なんだ、って思われるくらいでなきゃ、つまんないよ。

井戸:そうですね。それじゃあ、みなさん、どうですか。流れとしては、「ドロップシッピング・サイト+オリジナル商品開発」みたいな線になりそうですが、それでいいですか。他のアイデア、選択肢もまだ排除しないという条件つきで。

柿崎:いいと思います。高校生には負けてられないしね。

淤見:特許を忘れないで下さい。

三上:ドキュメンタリー制作、忘れないでね。

中田:いきなりの話の展開についていくのがやっとですが、賛成です。

井戸:それじゃあ、次回までに、「松商だんだんドットコム」や「知床三佐ヱ門本舗」などを研究して、どの範囲でどう役割分担して、埋もれかけた商品を掘り起こしたりして行ったらいいか、そしてオリジナル商品のいいアイデアはないかどうか、その辺りについて各自、気合いを入れて準備してきてください。三上先生、こんなもんでいいでしょうか。

三上:いいよ、いいね。ご苦労様。普段からそういう眼で世間を広くよく観察することって大事だよね。そう、そう、レゲエの岩田君は通院でお休みね。連絡入ってます。矢野君と吉田君は無断欠席ね。特に吉田君は二回連続なので、イエローカード二枚でレッドカードだよ。その旨一報入れといて。

井戸:わかりました。

三上:それと、来週は道立近代美術館に集合ね。ビジネス(モデル)としてのイメージフォーラムを学ぶ機会でもあるからね。

皆:リョーカイでーす。