アレロック、セレスタミン


二月に突然はじまった全身の皮膚のかゆみが治まらず、内蔵疾患との関連性も疑われたので、今週はじめに総合病院の皮膚科で診てもらった。若い女医さんは「慢性蕁麻疹」と診断し、アレロックセレスタミンを処方してくれた。

セレスタミンには抗ヒスタミン剤だけでなく、副腎皮質ホルモン(ステロイド)も含まれている。副作用を考えて、どうしようかちょっと迷ったが、背に腹は変えられないという心境だった。薬を飲み始めたその日から症状は嘘のようにぴたっと止んだ。かゆみからの解放感に心も飛ぶように軽くなった。ただ、こんなに効いていいのかと少し不安になった。そして、かゆみから解放された喜びもつかの間、案の定、突然の強い眠気、目のかすみ、口の中と喉の渇き、胃のむかつきといった副作用が出はじめた。

かゆみに悩まされている間は、イライラすることはあっても、頭ははっきりしていたので、読んだり、書いたりする仕事に大きな支障はなかったが、眠気に襲われるとどうしようもない。そういうわけで、このブログのペースも極端に落ちている。薬を減量しつつ、様子を見ようと思っている。

全身の皮膚のかゆみが始まったのは、風太郎が死んで間もなくの頃だった。その前後に蓄積された無意識のストレスが体調を狂わせたのだろうと推測する。そのうち治るさ、と軽視していたつけがまわってきたようだ。