記憶の彼方へ12:観覧車のある風景

昭和40年頃。小さな観覧車のある風景。観覧車のゴンドラは八つのようだ。場所は未詳。コーヒーカップに乗る親子。母、弟、そして小学1年生頃の私。私は船酔いのように気持ちが悪くなるので、コーヒーカップが嫌いだった。弟と母は好きだったようだ。その日観覧車に乗った記憶はない。母と弟は観覧車が嫌いだったのかもしれないし、私がコーヒーカップで気持ちが悪くなって、他の遊具どころではなかったのかもしれない。

ところで、コーヒーカップで気持ちが悪くなる原因は、小、中、大の円盤の回転が組み合わさることによって複雑な「サイクロイド曲線」を描くことにあるらしい。

遊園地の回転遊具には「めまい系/なごみ系」という分類があって、めまい系にはコーヒーカップビックリハウス、バイキング、ジェットコースター、フリーフォールなどが入る。実はそのなかで一番めまいを起こしやすいのがコーヒーカップだという。なるほど。私の好きな観覧車やメリーゴーラウンドはなごみ系に分類される。しかし、私に言わせれば、観覧車こそ、そんな分類には関係なく、この世で、人間が発明したなかで、一番の遊具である。

話が大いに逸れてしまった、、。


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