昨日のエントリー「グーグルの盲点」でかなり性急に偏った書き方をしたことを反省しています。bookscannerさんの考察の肝心な部分、「結論」への言及もせずに、あまりに我田引水的な意見を投げてしまいました。bookscannerさん、ごめんなさい。
Googleが図書館の本を電子化すると、これまで「死蔵されがちな紙」に書かれてた体系的知識なるもんが、タグ付けされることで検索可能な状態になる。そんで、私たちの「うら覚え」ってのがなくなる。そんで、メールっていう「記憶」もあちら側に放り込んじゃったし、地図だって、衛星写真だって用意したもらった。「The World's Only WEB」ってのもすでにある。
そんで、次の発言の「コンピュータ」って部分を、全部「Google」に置き換えちゃえば、それなりの結論かな、と思う。人間が何かに頼って記憶をたぐる。コンピュータは頼りがいのあるツールだ。筆者がそうしているように、これからもコンピュータは人生を記録し続け、人生のパートナーとしての重要な位置を占めていく。
美崎薫「「記憶する住宅」そして未来へ - 記憶を発想に高めるコンピュータ環境を作る(6)SmartWrite/SmartCalendar(4)さらに、「本はあまりに個々人の思い入れの強い情報源ゆえに」、人生の記録には必要不可欠の要素だから、「本の電子化ってのはすご〜い費用がかかるんだ」けど、それなりのリターンがあるんじゃないかな。「もう、Googleなしじゃ、生きていけない!」って人が増えるかも。
美崎薫さんは「2009年に来る3年後の未来は日々体験ずみ」なんだって
bookscannerさんの「それなりのリターン説」は、essaさんの「グーグル農場説」と正確に表裏一体の関係にあるということですね。