クイーンの笑顔とサフラン・クラブ

今朝もまたサフラン公園で奇妙な腰振り体操(それは今流行りの骨盤体操だと最近知った)に没頭するクイーンとはち合わせた(→ 「花咲か爺、女王様に出会う」)。ある日私が笑顔で挨拶してからは、向こうから弾けるような笑顔で挨拶してくれるようになった。腰を振りながらね。サフラン公園には毎朝町内の年輩者たちが集う。みな顔見知りの人たちだ。昨年、私は彼らの集まりを「サフラン・クラブ」と密かに命名して、いつか仲間入りしたいなあと思いながら、遠くから眺めてきたのだった(→ 「サフラン・クラブに入りたい、八重山吹」)。そのクラブに入るための資格は(と、私が勝手に想像しているのは)、十分孤独であることと笑顔が素敵なことの二つである。私はまだその二つともマスターできていないという自覚があるので、毎朝軽ーい挨拶程度で済ませている。サフラン・クラブの面々は毎朝どこからともなく集まってきて、お互いに挨拶を交わし、東屋で談笑したり、三々五々公園内を逍遥しながら会話したりしている。自転車で馳せ参じる方や杖をつきながらゆっくりゆっくり歩いて来る目の不自由な方まで、その日によってメンバーに入れ替わりがあるが、常時4、5人はいる。風太郎と私がシナノキの下をくぐって公園内に入るとき、私たちに気づいた方は決まって笑顔のサインを送ってくれる。ちなみに、クイーンはサフラン・クラブのメンバーではない。彼女は一匹オオカミである。

そういうわけで、私たちの朝の散歩は笑顔に溢れているのであった。いつの日かクイーンやサフラン・クラブの面々と記念写真を撮りたいなあと想っている。