影。風太郎が食べる草1

札幌、晴。夏に戻る。強い陽射し。暑い。時々やや湿った強い風が吹く。雨が近づいているのか。風太郎は少しずつだが回復しているように見える。昨夜も今朝も少量の餌を平らげた。でも散歩の足どりは心許(こころもと)ない。後ろ片脚を上げてオシッコするときよろめくことがある。老いからくる足腰の衰えに加えてお腹のあたりに力が入らないようだ。それでも、ゆっくりゆっくり、短い散歩コースを歩き通す。ちょっと腰を痛めた私にもちょうどよい遅さである。よろめく爺犬と腰を曲げた爺が笑顔で町を行く。

陽射しが強い日には影に目が行く。

今朝も風太郎はお定まりのコーナーで昨日と同じこんな長い披針(ひしん)形の葉だけを食べた。薄くて柔らかく、縁が鋸(のこぎり)状の葉である。タデの仲間かなと思って調べたが違った。私にとっては花がないと特徴を絞り込んで同定するのはまだ非常に難しい。未同定。