Your time is limited, so don't waste it living someone else's life.

金ちゃんのトンデモナイ予感に満ちたエントリー「デジタルデータを数千年にもわたって存続させんだぞぃ」を読んだ時、なぜか美崎薫さんの連載『Lifelog〜毎日保存したログから見えてくる個性』で軽妙に綴られている「ライフログ」の運命のことを想った。

美崎薫『Lifelog〜毎日保存したログから見えてくる個性』

第1回 『記憶する住宅』のあと
第2回 Webサービスと紙
第3回 紙をデジタル化する
第4回 ローカルにこだわる
第5回 それをLifeLogと呼ぶのか…
第6回 ハードウェアの近未来
第7回 整理は続くよいつまでも
第8回 タギングと整理
第9回 手作業と自動化
第10回 未処理をこう処理しよう
...

その第6回で、美崎さんはこう書いている。

よいことも悪いことも,ひっくるめて人生なのだと思うし,その取り返しのつかない一回性を生きていくのが人生なのだろうと思う

そんな丸ごとの人生を記録すべきハードウェア、メディアのライフ・スパン(寿命)を考えておかなきゃ、ヤバいよ、と金ちゃんは示唆したわけだ。

ほとんどの人が半永久的と呑気に思い込んでいた各種デジタル・メディアの寿命は、例えば紙よりもずっと短いとしたら、あなたはどうする? これは美崎薫さんにとっても、グーグルにとっても避けて通れないハードウェアを支えるマテリアルな問題。深いし広いね。

ちなみに、本エントリーのタイトルは、美崎さんが連載第7回で引用しているスティーブ・ジョブズの余りに有名なスタンフォード大学卒業祝賀スピーチの一文。