神話

ガジュマルの廻廊:石牟礼道子『常世の樹』

常世の樹 天草上島栖本のアコウの樹、五島福江島の椿、福岡県英彦山(ひこさん)の杉、鹿児島県大口市の桜、熊本県五箇荘葉木の樅の木、熊本県阿蘇俵山のカゴノキ(鹿の子木)、大分県檜原山の千本かつら、大分県高塚の公孫樹(いちょう)、鹿児島県蒲生の樟…

δ(d) / λ(l)の差異

昨日まで、英語のOdysseusはギリシャ系の語彙で、Ulyssesはラテン系の語彙だと私は思い込んでいた。英語のUlyssesはラテン語のUlissesの直系である。しかし、ラテン語のUlissesの素性はラテン系ではなくあくまでギリシャ系なのだということに気づかなかった…

オデュッセウスかユリシーズか

ギリシャ語「Το Βλέμμα του Οδυσσέα」 日本語「ユリシーズの瞳」 英語「Ulysses' Gaze」 ドイツ語「Der Blick des Odysseus」 フランス語「Le regard d'Ulysse」 イタリア語「Lo Sguardo di Ulisse」 スペイン語「La mirada de Ulises」 アンゲロプロス監督…

ガガイモの舟の裏話

昨日、ガガイモの莢(さや)の片割れを舟に見立てて水に浮かべる実験をしてから「ガガイモの舟」と題して次のように短く暈(ぼか)して書いた。 ガガイモの莢は軽々と水に浮かぶ。この舟に乗って一寸法師のような小さな神様が海の向こうからやって来たと伝え…

ガガイモの舟

ガカイモ(蘿藦/鏡芋/芄蘭, Milkweed, Metaplexis japonica)の莢 ガガイモの莢は軽々と水に浮かぶ。この舟に乗って一寸法師のような小さな神様が海の向こうからやって来たと伝えられる。

ナルほど2

原始日本語のおもかげ (平凡社新書)作者: 木村紀子出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2009/08/01メディア: 新書購入: 2人 クリック: 10回この商品を含むブログ (15件) を見るヤマトコトバの考古学作者: 木村紀子出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2009/07/01メデ…

Magic, Brief Glimpses of Beauty

Anne Cameron, Dzelarhons Encyclopedia Mythica: mythology, folklore, and religion. Jonas Mekas, Brief Glimpses of Beauty Interview with Hans Ulrich Obrist

クロマチック

近所の家庭菜園の様子 病気によって人はその健康状態を悪化し、やがてそこから回復する。漁に使う毒と同じように、それは漸進的に効果を現す。どちらも生と死の中間にある状態を推移させるものであり、ルソーがギリシア語に再発見した意味に沿えば、これらは…

リトアニアの悪魔とフィンランドの悪魔

Hugo Simberg : The Farmer's Wife and the Poor Devil, 1899, 19x12,9, paper (A II 968:34) *1前エントリーで取り上げた『フローズン・フィルム・フレームズ――静止した映画』(木下哲夫訳、河出書房新社)の第三部に、以前、"Nowhere"の解釈へのこだわりか…