2011-02-01から1ヶ月間の記事一覧

排雪作業中

排雪作業が終わるのを待つおじさん

占領下と獄中:ジャン・コクトーとジャン・ジュネ

ポートレイト 内なる静寂―アンリ・カルティエ=ブレッソン写真集 アンリ・カルティエ=ブレッソン写真集成 占領下日記 1942‐1945〈1〉、占領下日記 1942‐1945〈2〉、占領下日記 1942‐1945〈3〉、花のノートルダム (光文社古典新訳文庫) 1943年2月16日火曜日 ジ…

DURASIA(=DURAS+ASIA)

鈴木清『デュラスの領土 DURASIA』、愛人 ラマン (河出文庫) …インドシナからインドのカルカッタにまたがるデュラス独特の地理学、現実の地図にかならずしも対応しない、異様にねじれた空間を形成する地理学…批評家クロード・ロワの命名するところの《デュラ…

つらら

トタン屋根 オンコ(一位, Japanese yew, Taxus cuspidata)

はやぶさ公園

ブチネコ ハルニレ(春楡, Japanese elm, Ulmus davidiana var. japonica) トドマツ(椴松, Sakhalin fir, Abies sachalinensis) シダレザクラ(枝垂桜, Cerasus spachiana f. spachiana) 未詳 未詳 オニグルミ(鬼胡桃, Japanese walnut, Juglans mandsh…

Luiz Bonfá & Elizete Cardoso

Manhã de Carnaval(2009年10月13日)

street view

五輪通 五輪通 福住桑園通 福住桑園通 豊平川通 石山通

孤児の空想

途中、ところどころの村の入口に立札があった。 −−物乞い旅芸人は入るべからず。 「伊豆の踊子」より(新潮文庫、38頁) 「旅芸人のいた風景」(沖浦和光)の記録として川端康成の「伊豆の踊子」を読み直したのがきっかけとなって、「抒情歌」「禽獣」などの…

Comment te dire adieu

不在

ハルニレ(春楡, Japanese elm, Ulmus davidiana var. japonica) トドマツ(椴松, Sakhalin fir, Abies sachalinensis) 女人禁制 オニグルミ(鬼胡桃, Japanese walnut, Juglans mandshurica subsp. sieboldiana) はやぶさ公園 石垣 物置 落雪注意 **ハ…

川端康成のキクイタダキの観察と記述

川端康成(1899年–1972年)が34歳の時に発表した『禽獣』(1933年)は壊れやすい生命が壊れてゆくのをじっと観察する異様なほど冷たい目を感じさせる作品である。その目は鳥や犬ばかりでなく、女(千花子)にまで向けられる。その精緻で残酷な描写を読みなが…

本という単位の消息

カミュの手帖 1935‐1959 紙媒体だろうが、電子媒体だろうが、そもそも「本」という単位にたいする執着は弱かったのだが、ここ数年でそれもすっかり壊れたと感じていたのに、ごく稀に中身は別にして惚れ惚れするような作りの本に出会うことがあって、それはそ…

Eclipse

苅谷さんと中野さん

プラタナス(紅葉葉鈴懸の木, London plane or Sycamore, Platanus acerifolia) 体育館 さふらん公園 苅谷さん。さふらん公園の東屋で。隣に座っていた中野さんは「撮影禁止」と言って笑った。 壊れていた雪だるま5体を修復する。苅谷さんは「ようやるな」…

香しくも毒々しい物語

川端康成(1899年–1972年)が33歳の時に発表した『抒情歌』(1932年)は、恋人に振り捨てられた女が、彼の死後に、彼に不可能な愛をかたりかけるという香しくも毒々しい物語である。その冒頭と末尾からの引用。 死人にものいいかけるとは、なんという悲しい…

牧野さんとレトロなソリ

コリンゴ(小林檎, Japanese flowering crab, Malus sieboldii Rehd.) ヤブマメ(藪豆, Wild bean, Amphicarpaea bracteata subsp. edgeworthii var. japonica)。花はこんな。 さふらん公園 牧野さんとレトロなソリ(橇、雪車、雪舟) ケヤキ(欅, Zelkova…

底なしの夢のほとりに咲く花

紅の汀 辻征夫の「キリンナツバナ」によって、國井克彦の詩に導かれた。國井克彦。1938年台北基隆市に生まれる。 詩の神というものがあるなら … 十五の少年の狂気は「神」が見ている … その夢も死も「神」は見透かしていた 見えているものを見ることはついぞ…

remember you must die

かつて日本を捨てたT女史は、演劇的に安易に陶酔して自死に向かいがちな日本人の心性に苛立って、死ぬ前にせめてシェイクスピアが駆使した語彙くらい駆使して死にたい気持ちを表現してよね。それからでも死ぬのは遅くないでしょ!と豪語した。しかし、そん…

ことり公園 ライラック公園 中央公園 どんぐり公園 スズメ(雀, Tree sparrow, Passer montanus)

street view : the ends of the world

写真家と詩人の地名論

地名論―Genius loci,Tokyo 写真が空間を写し、固定する道具であり、時間を止め、同時にその流れをすくい取る道具であり、さらには空間と時間の裏側に潜み、移ろっているものまで写し取る道具であることを、高梨豊が教えてくれる。時間と空間の後ろ側に流れる…

こだま公園、こばと公園、やまばと公園

アイスキャンドル マサキ(柾, Japanese spindle, Euonymus japonicus) エゾノコリンゴ(蝦夷の小林檎, Manchurian crab, Malus baccata var. mandshurica) ナナカマド(七竃, Japanese rowan, Sorbus commixta) カワラタケ(瓦茸, Polypore mushroom, Tr…

瓦礫の山

…瓦礫の山とは、具体的にはできそこないの作品とか、つまらぬ詩句の断片とか、決して人さまには見せられない身勝手な呪文の数々とかで、それらのおおくは紙片に書きとめられて私の机の上や下にちらばっているのだが、それらは同時に私のこころのなかにも、も…

とけたアイスキャンドル

アイスキャンドル。出張から戻ると、イイ感じにとけていた。 ヤマモミジ(山紅葉, Japanese maple, Acer palmatum var. matsumurae)の翼果 カラマツ(唐松, Japanese larch, Larix leptolepsis Gordon)かグイマツ(グイ松 / 色丹松, Dahurian larch, Larix…

途方に暮れ、生きていることの美しさに心奪われて

アンリ・カルティエ=ブレッソン写真集成 ブレッソン(Henri Cartier-Bresson, 1908–2004)によるル・クレジオ(Jean-Marie Gustave Le Clézio, 1940–)25歳の時のポートレイトを見て、軽い衝撃を受けた。この繊細そうな青年はちょうど40年後の雪の札幌でまる…

ヌルデ

ヌルデ(白膠木, Rhus javanica)。果実は野鳥に食われるか落ちるかしてきれいに無くなり、円錐花序が風になびいていた。

帯広へ

手帳から 2月4日(金曜日)札幌駅午前10時20分発「スーパーとかち3号」で帯広に向かう。新得までは通路側の席だったために窓外の風景を撮ることはできなかった。新得駅から空いた窓側の席に移って、撮り続けた。帯広駅前の「元祖 豚丼のぱんちょう」で同行…

帯広で

手帳から 2月5日(土曜日)午後3時すぎに一日目の仕事を終えて駅北口界隈を歩く。風が冷たい。古い商店やレトロな趣向が凝らされた小路、シャッターの下りた空店舗がならぶアーケードなどに心惹かれる。午後8時すぎに夜の街を歩く。寒い。晩飯は目にとまっ…

札幌へ

手帳から 2月6日(日曜日)午後4時を少し回った頃に最後の仕事を終えて駅に向かう。札幌に帰る電車は、帯広駅午後5時44分発「スーパーおおぞら12号」。駅員によれば、釧路始発のその電車が帯広駅に到着するのは1分前だという。スーパーおおぞら12号を待つ間…

ポール・レオトーの肖像 Le Porttait de Paul Léautaud

ポートレイト 内なる静寂―アンリ・カルティエ=ブレッソン写真集 ブレッソン(Henri Cartier-Bresson, 1908–2004)の友人のポートレイトのなかで一際目をひいたのは、かなりくたびれた様子の晩年のポール・レオトー(Paul Léautaud, 1872–1956)の写真である…