2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

層状雲

層状雲(そうじょううん, Stratiform cloud, Stratiformis)。中空をかなり密な斑状の雲が覆いはじめた。層状巻積雲か、層状高積雲か。

車椅子の人形使いソン・セルゲイ

追放の高麗人(コリョサラム)―「天然の美」と百年の記憶作者: 姜信子,アンビクトル出版社/メーカー: 石風社発売日: 2002/05メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (8件) を見る 車椅子の人形使いソン・セルゲイ。かつて極東ソ連から遥か遠く中…

ドキュメンタリー以前

ジョナス・メカスの日記に、ジェフ・パーキンスと一緒にオーグスト・ヴァルカリスの仕事場を訪れたセバスチャン・メカスの「ビデオ・ポストカード」がアップされた。 A visit to the studio of Auguste Varkalis, with Jeff Perkins エレベーターのない古い…

釣鐘人参、咱夫藍、Radar Love、小林檎、七竃、銀杏、東石楠花、雪晃木、白雪姫

ツリガネニンジン(釣鐘人参, Three-leaf ladybell, Adenophora triphylla var. japonica) イヌサフラン(咱夫藍, Autumn crocus, Meadow saffron or Naked lady, Colchicum autumnale) 黄色のクレマチス(Russian virgin's bower, Clematis tangutica)、…

トリカブトを生けるおばあさんに倣って

エゾトリカブト(蝦夷鳥兜, Monkshood, Aconitum yesoense Nakai) ダチュラ(朝鮮朝顔)やトリカブトには独特の美しさがあると常々感じてきた。一昨日の朝、数年前の記憶をたよりにして、ある空地を訪ねた。ああ、まだ咲いていた。夢中になってシャッターを…

時代錯誤の老人のつぶやきから

七年ほど前に、金石範は辺見庸の政治的メッセージが小説ではないのに政治を超えた「文学」たりえている所以は、身をもって世界と関係することを通してつくられた「文体」にこそあるとして、次のように語った。 抵抗論 (講談社文庫)作者: 辺見庸出版社/メーカ…

花吊舟草、亜米利加栴檀草、犬蓼、蔦葉海蘭、小林檎

ハナツリフネソウ(花吊舟草, Poor Man's Orchid or Balfour's touch-me-not, Impatiens balfourii) 雨宿り 苅谷さんの畑 アメリカセンダングサ(亜米利加栴檀草, Devil's beggarticks, Bidens frondosa)、別名セイタカタウコギ(背高田五加木)。 イヌタ…

北海道浦河町のアジール

JR浦河駅 先日、襟裳岬を訪ねた際に、浦河町を通り過ぎた。浦河駅のひなびた駅舎が視界に入ってきたとき、ここが現代のアジールと呼ぶにふさわしい町かという思いが脳裏を掠めた。 自由こそ治療だ―イタリア精神病院解体のレポート作者: ジルシュミット,Sil…

洋種朝鮮朝顔、鰭玻璃草、蝦夷鳥兜、Greenfall、山葡萄、昼咲月見草、大花飛燕草、風船葛、独活、天竺牡丹、木立朝鮮朝顔、黄釣船、営実

ヨウシュチョウセンアサガオ(洋種朝鮮朝顔, Korean morning glory, Datura stramonium) ヒレハリソウ(鰭玻璃草, Comfrey, Symphytum officinale) エゾトリカブト(蝦夷鳥兜, Monkshood, Aconitum yesoense Nakai) 未詳 Greenfall, My Imaginary Vertica…

豚菜、一位、昼顔、庭薺、金魚草、花蔓草、大弁慶草、孔雀草、白花萩、藪豆

ブタナ(豚菜, Cat's ear, Hypochaeris radicata) イチイ(一位, Japanese Yew, Taxus cuspidata)、俗称オンコ。 オンコの語源(2010年03月13日) ヒメギリソウ(姫桐草, False African Violet or Cape Primrose, Streptocarpus saxorum) アメリカノリノ…

身体の消息

アジア的身体 (平凡社ライブラリー)作者: 梁石日出版社/メーカー: 平凡社発売日: 1999/01/01メディア: 新書購入: 1人 この商品を含むブログを見る異邦の身体作者: アルフォンソ・リンギス,松本潤一郎,笹田恭史,杉本隆久出版社/メーカー: 河出書房新社発売日:…

釣鐘人参、白式部、秋桜、糸葉春車菊、菊芋、粘野菊、蝦夷下野草、大虎杖、姫向日葵、柳花笠、立葵、秋明菊、細葉海蘭、花吊舟草、白膠木、山葡萄、木槿、紅黄草、紫露草、箱根空木、藪豆、洋種朝鮮朝顔

ツリガネニンジン(釣鐘人参, Three-leaf ladybell, Adenophora triphylla var. japonica) シロシキブ(白式部, Japanese beautyberry, Callicarpa japonica f. albibacca) コスモス(秋桜, Cosmos, Cosmos bipinnatus) イトバハルシャギク(糸葉春車菊, …

牧田清写真集『猪飼野発25時 原像』

人が生きる場は行政区分された地域や町ではない。それは様々な個人史を背負った人々の出会いの重なり合い続ける過程の全体である。他所の風景や辺境の風景を撮るのはある意味で易しい。だが、自分がたまたま暮らす街と親しい人達に改めてカメラを向けるのは…

越境する民の記録:上方落語「代書」に聞こえる済州島方言

上方落語に「代書」あるいは「代書屋」と呼ばれる演目がある。昭和10年代、 大阪市東成区今里の自宅で副業として今日の行政書士のルーツである代書人を営んでいた四代目桂米團治が、その実体験に基づいて創作した新作落語で、1939年4月初演された。そのなか…

オミジャ(五味子)

6月1日 6月22日 7月24日 8月17日 8月29日 9月2日 9月5日 9月17日 9月23日 昨年春に初めてその存在と名前を知ったチョウセンゴミシ(朝鮮五味子, Schisandra chinensis)を向平さんちのお庭で毎朝拝見している。花が終わってからはその「五味子」と呼ばれる果…

愛しのハナ

ムグンハ(無窮花)の花の咲くころ

ムクゲ(木槿, Rose of sharon, Hibiscus syriacus) 毎朝、町内のあちこちでムクゲ(木槿)の花が目に留まる。今年は7月23日に初めて見て以来、散っては咲き、散っては咲くのを毎朝見てきた。オーソドックな一重の紫の他に八重の花や、純白の花もある。な…

朝鮮五味子、赤詰草、待宵草、粘野菊、大根、白菜、蝦夷野紺菊、秋明菊、花蔓草、洋種朝鮮朝顔

チョウセンゴミシ(朝鮮五味子, Schisandra chinensis) アカツメクサ(赤詰草, Red clover, Trifolium pratense) マツヨイグサ(待宵草, Evening-primrose or Suncups or Sundrops, Oenothera biennis) ネバリノギク(粘野菊, New England Aster or Purpl…

空の川、地の川

辺見庸・アンソロジー

*1 記憶というものを、私たちはなめてかかっていると思う。五十年前とは、かなり多くの人びとにとって、昨日なのだ。(辺見庸「ある日あの記憶を殺しに」、『もの食う人びと』角川文庫、1994年、335頁) 例によって、この辺で、こつこつ書いてきた辺見庸関連…

美しく復讐すること:金石範の場合

ジョナス・メカスの場合だけでなく、自分を含めて誰にとっても、生きることは失われた故郷への遠回りの旅、決してそこには辿り着けない旅だという思いに随分前から取り憑かれている。最近何本かの関心の線が交差したあたりに、済州島四・三事件、そして金石…

紫露草、片喰、柳花笠、瘡王、木槿、「名誉会長」成田さん、藪豆

ムラサキツユクサ(紫露草, Spiderwort, Tradescantia reflexa) カタバミ(片喰, Creeping Woodsorrel, Oxalis corniculata) ヤナギハナガサ(柳花笠, Verbena, Verbena bonariensis) 苅谷さんの畑。熊手(rake)。 クサノオウ(瘡王, Greater celandine,…

雨上がりの朝

アカツメクサ(赤詰草, Red clover, Trifolium pratense) シロシキブ(白式部, Japanese beautyberry, Callicarpa japonica f. albibacca) オドリコソウ(踊子草, Dead nettle, Lamium album var. barbatum) アメリカノリノキ(亜米利加糊の木/糊空木, S…

悲しみを聴く島:写真家内田亜里の「火山島」

金石範“火山島”小説世界を語る!―済州島四・三事件/在日と日本人/政治と文学をめぐる物語作者: 金石範,安達史人,内田亜里,児玉幹夫出版社/メーカー: 右文書院発売日: 2010/04メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) を見る 本書は安達史人と児玉幹夫によ…

襟裳岬

札幌から南へ距離にして二百数十キロ、車を飛ばして約四時間。太平洋に突き出した陸の孤島のような襟裳岬に行ってきた。あいにく、風もなく、霧にも包まれていなかった。我ながら驚いたのは、北海道に暮らしていながら、いままで襟裳岬に行ったことがなかっ…

今なお続く国家の殺人訓練

文京珠著『済州島四・三事件』を読んでいて、済州島と北海道が歴史的にリンクしていたことを知った。敗戦直前、日本軍は狂気の「決号作戦」を実行に移した。戦争がさらに一、二カ月長引いていれば、沖縄の悲劇は済州島でも北海道でも起こりえたといわれる。 …

秋明菊、秋桜、獅子唐辛子、栃の実、細葉海蘭、鬼灯、苧環、花吊舟草、友禅菊、天竺牡丹、孔雀草、野葡萄、八丈菜、紅黄草、球根ベゴニア、佐藤さん、薔薇、東菊、西瓜、銀杏、藪豆、白雪姫

シュウメイギク(秋明菊, Japanese anemone, Anemone hupehensis var. japonica) コスモス(秋桜, Cosmos, Cosmos bipinnatus) シシトウガラシ(獅子唐辛子, Green pepper, Capsicum annuum var. angulosum) トチノキ(栃の木, Japanese horse chestnut, …

悲しみの自由の喜び

金石範“火山島”小説世界を語る!―済州島四・三事件/在日と日本人/政治と文学をめぐる物語作者: 金石範,安達史人,内田亜里,児玉幹夫出版社/メーカー: 右文書院発売日: 2010/04メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) を見る 一見普通に生活しているように…

アナベル、向日葵、朝鮮五味子、木槿、秋桜、大虎杖、細葉海蘭、山葡萄、玉咲草藤、蔦葉海蘭

おい、どうした? アメリカノリノキ(亜米利加糊の木/糊空木, Smooth hydrangea, Hydrangea arborescens 'Anaabelle' )、通称「アナベル」。 ヒマワリ(向日葵, Sunflower, Helianthus annuus) 未詳 チョウセンゴミシ(朝鮮五味子, Schisandra chinensis…