情報文化論

情報文化論:最終回

受講生のみなさん、こんにちは。 昨日は最後のメッセージを述べてから、課題を提出してもらいました。まだ30人分ほどに目を通したに過ぎませんが(先は長い!)、努力と工夫の跡がうかがえる力作揃いで、非常に感心しています。残りを読むのが楽しみです。25…

アレクサンドリア図書館v.2

CNET Japanの特集記事「全人類の知識を収蔵するデジタル図書館--B・カール氏の壮大な使命」によれば、 http://japan.cnet.com/special/media/story/0,2000056936,20160347,00.htm (英語版オリジナル >> http://news.com.com/2100-1025_3-6087167.html) 以…

ヒストリーロンダリング,モンテネグロ

朝日新聞の日曜コラム「水/地平線」(7/9)に関本誠氏が興味深い報告「サラエボ」を寄せている。 まだ耳新しい流血なしのモンテネグロ独立を祝う式典が13日古都ツェティニエなどで開かれる。しかし、20万人の犠牲者を出したボスニア紛争を最前線で取材し今…

情報文化論最終回

受講生の皆さん、こんにちは。 今回は、最終回のラストスパートということで、近現代を舞台に侵略と戦争を背景にして、人間の欲望を編集する対照的な二大システムである宗教から資本主義への移行をひとつの軸にして、今日の「世界の戦争状態」へ至る流れを押…

情報文化論:天下のコミュニケーション

受講生の皆さん、こんにちは。 今回(昨日)は、 1)前置きの話を少しだけしてから、 2)14世紀から18世紀までを舞台にして、メイン資料の「11天下のコミュニケーション」を敷衍(ふえん)しました。これまで以上に膨大な量の歴史的情報を、身近な茶碗の歴史と…

アベックは死語?

前々回の講義で、四国八十八ヶ所巡礼の話題の中で私が「若いアベックも結構いるんだよ」と口走ったのを聞き逃さず、「先生、アベックは死語ですよ:)」と指摘してくれた人が数人いました。(ありがとう)。実は我が家でもある時私が何かの話題で「アベック」…

情報文化論:旅のルーツ

受講生の皆さん、こんばんは。(今日は、講義の後、かなり消耗した体に喝を入れて、大分以前にチケットを購入してあった「タンゴ」をkitaraに鑑賞に行ってきました。「憂鬱を官能に変える作法」というテーマで一度お話した、あの「タンゴ」です。アルゼンチ…

情報文化論:東チモール

受講生の皆さん、こんばんは。 やや唐突かもしれませんが、講義の応用問題として、東チモールの緊迫した情勢の背景をなす国際政治的な構図を情報文化論的に読み解いてみてください。「文明の衝突」的シナリオのさらに背後には「石油利権」をめぐる企みが見え…

番外編:サッカーW杯

ここまで語るべきか否かについてはちょっと考えましたが、皆さんの将来のためを思い、敢えて語ることにしました。それは前回の授業であくまで「情報文化」、「情報編集」の観点から語ったサッカーの話題に関することです。結論から先に言ってしまえば、皆さ…

砂漠の思想

受講生の皆さん、こんばんは。今回は 1)二、三、前置きの話をしてから、 2)レポート課題について説明し、 3)スポーツ一般、そして昨日のサッカーW杯予選リーグ「豪州対日本」の試合について、「情報編集」の観点から興味深い点に関して語り、 4)本論の「仏教…

地上のテリトリーと心のテリトリー

受講生の皆さん、こんばんは。今回は、まず1)「超応用科目」としてのこの講義の根本的な位置づけについて皆さんに再認識してもらうための話をしました(先生はいつも前置きが長過ぎる、というお叱りをいただきましたが、どうしても必要だったので、許して)…

図書館には天使が住まう

受講生の皆さん、こんばんは。今回は紀元前8世紀から3世紀までを歴史的舞台としていわゆる古代ギリシアとヘレニズムを「古代情報のデータベース化」あるいは「神の情報文化史」として概観しました。前回とのつながりを重視しつつ、要点を絞りに絞って、し…

魔法としての料理と神のデザイン

受講生の皆さん、こんばんは。当初、「難しくて、ついて行けない」と悲鳴をあげていた人たちも、次第に「難しいけど、面白い」と食いついてきてくれるようになったことは、本当に嬉しいことです。今回は、 1)前置きとして、この講義の目的のひとつである、色…

もう一人の自分

受講生の皆さん、こんばんは。以下は05/16の追記です。話のスケールが大きすぎて、さっぱり分かんない、という人もまだ少しいるようですが、もう少し我慢して話につきあってください。そうすれば、必ずパッと視界がひらける瞬間が訪れるはずです。もし20年前…

神の視点

受講生の皆さん、こんにちは。 今回はまず、 1)前回の復習を兼ねて、アメリカにおける進化論教育の現状、ID(インテリジェント・デザイン)説にふれながら、この講義でいうところの「神の視点からの思考実験」との違いについて説明し、宇宙観測にまつわる時…

世界を設計する眼

受講生の皆さん、こんにちは。 今回の教室変更に関しても掲示、張り紙、そしてこのブログでもお知らせしてありましたが、一部に混乱があったようで残念です。未だに、週に一度は三上研究室と三上のブログを覗くという最低限の「約束」さえも果たしていない人…

世界を相手にインテリジェント・マップを作る

受講生の皆さん、こんばんは。 今日の授業は教室変更に伴う予想外のトラブル続きで、皆さんには大変迷惑をかけてしまいました。ゴメン。実は大講堂の設備の不良のため、次回から教室を元の3001に戻します。掲示もされるはずです。受講生数からは十分収容可能…

情報の編集

受講生の皆さん、こんばんは。今日2回目の授業はやや散弾銃のような印象をもった人もいたようですが、内容としては次の3点が柱でした。 1)ウェブサイト「三上研究室」と「三上のブログ」の利用法 2)紙資料の活用法 3)情報文化論の入り口への案内3)に関して…

予想外

受講生の皆さん、こんにちは。4/11の初回の授業は履修者数がつかめない状態の中で始まりました。せいぜい300人くらいだろうと、高を括って準備した資料が全然足りずに、急遽メニューを変更して、万が一の場合に、と携えていったビデオ4本の内2本を教材にし…