2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧

つくしづくし

おお、いつの間にか土筆尽くしだ。*1 ハナ*2、鼻水が。 どうも大胆な野鳥用天然餌台らしい。 トウグミ(唐茱萸, Goumi, Elaeagnus multiflora var. hortensis)の新芽。やっぱり果実を連想させる質感だ。 *1:そういえば、去年も今頃だった。ツクシ(土筆, Fi…

雪から花へ

左上はチオノドクサ(雪解百合, Glory of the snow, Chionodoxa luciliae)、右上は未同定、下左右は色違いのミスミソウ(三角草/雪割草, Mealy primrose/Liver leaf, Hepatica nobilis var. japonica))。 チオノドクサ(雪解百合, Glory of the snow, Chi…

関口涼子「舌の下でゆっくりと溶けていく言葉」

古書店「書肆吉成」の店主である吉成秀夫さんが『アフンルパル通信第7号』(2009年3月10日発行)を私の不在中に研究室に届けてくれた。扉の下のわずかの隙間から部屋の中にそっと滑り込ませて。この最新号に関口涼子さんの「舌の下でゆっくりと溶けていく言…

ページネーションの実験

『アフンルパル通信』は旧来の出版物のどのジャンルからも逸脱する異形の「書物」である。短冊を彷彿とさせる他に例を見ない縦長の判型である。見開きがちょうどA4サイズほどで、文庫本の見開きを縦に二つ並べた大きさにほぼ等しい。見開いたときに、文庫…

中上健次と宮本常一

中上健次の部落認識と「路地」観について調べていて、猿回し師の村崎修二が宮本常一から聞かされたという中上健次の逸話を思い出した。 村崎にとって宮本が話した中上健次のことも忘れがたいものだった。芥川賞をとるだいぶ以前、中上が部落問題について宮本…

論理トレーニング

まだ見ぬ論理学概論受講生のみなさん、今晩は。 明日からいよいよ講義がスタートします。楽しみですね。 私は楽しみです。 論理力がめきめきと上達する快感を一緒に味わいましょう。まずは講義案内代わりの引用から(詳しくはシラバスを見てね)。 「論理」…

谷口昌良 写真展「写真少年 – 1973〜1979 –」

谷口昌良(たにぐち あきよし)? 知らない写真家だなあ。蒼穹舎のギャラリー? 知らない。どうしてこんな案内が届いたのだろう? 蒼穹舎ウェブサイトのギャラリーを覗いてみたら、「谷口昌良/空蓮房住職」とあるではないか。あ、あの空蓮房の房主の谷口さん…

愛は裏切られ、孤独さえ砕かれ

毎年のことだが桜の季節になると生きると言うことの辛さをしみじみと感じるのだ。 桜の季節になると(「南無の日記」) 富山では桜は五分咲きだそうで、桜前線は律儀に北上しているようだが、札幌の桜はまだ芽が出たばかりである。春の陽気、妖気に誘われて…

男は黙って温泉とビール

今日から新学期の授業が始まった。悪い癖で気合いを入れて喝を入れまくったので、疲れた。疲れたときは温泉とビールに限る。六甲山北麓の有馬温泉に浸かり、疲れを洗い流した後で、サッポロビールをぐびっと一口。The Girl From Ipanema: The Antonio Carlos…

オダマキの葉

札幌、晴。風強く冷たし。時折、小雪舞う。オダマキ(苧環, Aquilegia flabellata)の葉が目にとまる。5月には、こんな花を咲かせる。

東京ばな奈「見ぃつけたっ」

二週間ほど娘の引っ越し等の手伝いをしてきた女房の東京土産。ウカツなことに、てっきり、「トーキョーバナナ」だと思っていたが、違った。「東京ばな奈」だった! しかも「見ぃつけたっ」と追い撃ちをかけている! なかなかやるなあ。販売社は阿佐ヶ谷南の…

「愛」って言うけど、ほんとに分かってんの?

You don't know what love is Til you’ve learned the meaning of the blues Until you’ve loved a love you've had to lose You don't know what love is more... Chet Baker - You Don´t Know What Love Is Billie Holiday-You Don't Know What Love Is

新芽にもそれぞれ個性が

藻岩神社境内で空を見上げる サクランボ(西洋実桜/桜桃, Wild cheerry/Mazzard, Prunus avium) 野鳥たちが食い散らかしたエゾノコリンゴ(蝦夷の小林檎, Manchurian crab, Malus baccata var. mandshurica)の実の残骸 チオノドクサ(Glory of the snow, C…

小さな引っ越し

上の娘は5年前に巣立ち、最近下の娘も巣立った。風太郎もあの世に旅立ったので、四半世紀ぶりに夫婦ふたりっきりになった。下の娘とは一緒に暮らしているときだって、ろくに話はしなかったが、それでも同じ屋根の下にいるだけで、気持ちはまるで違った。娘…

旧暦の世界

新暦に切り替わる以前の旧暦に生きた人々の年間を通じて世界を祝福し続けるような賑わいや、旧暦が新暦に切り替わった後の混乱とそれによって失われてしまったものの大きさは想像を遥かに超える。私のように新暦が「新」と意識されることもなく、それが当た…

新芽、新妻

レンゲツツジ(蓮華躑躅, Japanese azalea, Rhododendron molle subsp. japonicum) シナノキ(科の木, Japanese Linden, Tilia japonica) ハクモクレン(白木蓮, Yulan magnolia, Magnolia heptapeta[denudata]) あら、ま、増えてる! 「やあ、新妻もよろ…

やあ、春だねえ

「やあ、春だねえ」(Kさんちの庭のマスコット)。 陽を浴びて輝くフキノトウ(蕗の薹, Fuki, Giant Butterbur, Petasites japonicus)。 とうもろこし畑の雪解け進む。

父親はつらいよ

最近は頭髪もさだまさしかJLGかというほど父親らしくなってきました。 高校生のときに母が死に、大学生のときに祖父母が死に、そして四年半前に父が死んで、嫌でも次は自分の番だと思い知らされた時、「父」そして「親」という言葉が重くのしかかってきた。…

最近気がかりなこと

最近気がかりなことは、会うたびに風太郎を「めんこいねえ、めんこいねえ」と可愛がってくれたおばあさんを見かけなくなったことだ。最後に会ったのは昨年の11月28日だから、もう4ヶ月以上も、あの素敵な笑顔を見ていないことになる。そういえば、あの時も…

先をいそぐことはない

宮本常一が父親から継承した人生訓のひとつ。 先をいそぐことはない、あとからゆっくりついていけ、それでも人の見のこしたことは多く、やらねばならぬ仕事が一番多い。 宮本常一『民俗学の旅』(講談社文庫、asin:4061591045、35頁) 一読して、謙虚な落ち…

スーザン・ブラックモア『「意識」を語る』

中山さん(id:taknakayama)さんが、三上さん、本業(哲学)の方はどうなってますか? という暗黙のメッセージを籠めて「意識」に関する面白い本を送ってくれた。 「意識」を語る作者: スーザン・ブラックモア,山形浩生,守岡桜出版社/メーカー: エヌティティ…

美しい航跡

? 旅客機だ。丘珠空港に向かっているのか。それにしてもこんなにはっきりと航跡が見えるとは。美しい。上空はよほど寒冷なのか。フィオナ・バナー(Fiona Banner)の戦闘機のネオン管作品をちょっと連想した。 Neon Jets, 2007 関連エントリー: フィオナ・…

ボケ

冬を越したボケ(木瓜, Flowering Quince, Chaenomeles speciosa)の実たち。よく落ちなかったものだ。そういえば、去年の夏に初挑戦したボケ酒はもう9ヶ月経ちました。 熟成中です。 関連エントリー: ボケ酒作り1(2008年07月05日) ボケ酒作り2(2008…

男は黙ってサッポロビール

男は黙ってサッポロビール(イメージキャラクター・三船敏郎、1970年代前半) このキャッチフレーズにまつわる都市伝説で、このCMが流れていた時に同社を就職面接で訪れた学生が、面接の際にどんな質問にも一切答えない黙秘を貫き通し、呆れた試験官が「もう…

"Chet Baker" & "Who Can I Turn To ? "

Chet Baker どこがChet Bakerなんだ? というところがよい。 id:Ronronさんに捧ぐ歌。Who Can I Turn To? Who can I turn to when nobody needs me? My heart wants to know and so I must go where destiny leads me With no star to guide me and no one b…

フクジュソウ

今年二つ目のスプリング・エフェメラル(Spring ephemeral, 「春の儚い命」)を見かける。フクジュソウ(福寿草, Far East Amur adonis, Adonis ramosa)。

『冬のエフェメラル』から『雪華圖説』へ

マジシャン(magician)、いや、マセマティシャン(mathematician)の山内さん(同僚の数学者)が、入学式終了後に、「三上先生、スプリング・エフェメラルならぬ、ウインター・エフェメラルご存知ですか?」と悪戯っぽい目を一瞬光らせて声をかけてきた。「…