2008-12-01から1ヶ月間の記事一覧

菅原悠作「栗のトレー」

茨城県大子町で漆工芸の道、職人の道と言っていいのかな、を歩む若いスガハラさん作の「栗のトレー」に目を見張った。スガハラさん、失礼します。 http://d.hatena.ne.jp/alsografico/20081207/p1 栗の木地の表面を焦がしたあとに、黒漆で拭き漆にしたそうだ…

葦手

葦手(あしで)を見るたびに、千年も前にこんな「日本語のデザイン」がなされていたことに驚く。 伝藤原公任(ふじわらのきんとう)『葦手古今集切』(11世紀中頃、→ 拡大写真) 「の」と「や」の部分を拡大したもの。 「葦手(絵)」について、伝藤原公任の…

雪だるま第一号、無惨

(言い訳)屋根に登った際に、二階のベランダに積もった雪で雪だるまを作ろうとしたが、湿気がなく、全然固まらなかった。雪を寄せ集めて、圧縮して、形を整えようとしたが、崩れてしまった。こんなことを書かなくても、写真だけで、雪だるまを作ろうとした…

連綿体活字

古活字版(嵯峨本)光悦謡本『冨士太鼓』(早稲田大学図書館蔵、→ 拡大写真*1) 「嵯峨本」の連綿体活字はたしかにある意味で美しい。手書きでも、整版*2でもない。木で作った活字による印刷である。「嵯峨本」は日本における活字印刷による出版事業のはじま…

冷気のヴェール

雪が小降りになったお昼近くに、また屋根に登った。藻岩山がうっすらと姿を現わしていた。まるでシベリアからやってきた冷気のヴェールに包まれているようだった。 左にパンしてみたところ。 さらに左にパンすると、裏山の端から陽が差してした。短時間だっ…

シベリア寒気団、到着

サンタクロースも到着。登るのに苦労しているようだ。 藻岩山見えず。 空き地もふたたびすっかり雪におおわれる。 綿菓子のように柔らかいかぶりつきたくなる綿帽子。

美しいダムと街海

二つの驚きがつながって、もう一度驚いた。ダムが美しいはずがない、と思い込んでいた私の目に、たしかに美しいダムのイメージが踊っていた。 ”ダムの女王”白水ダムほか、「水の文化遺産」をめぐる旅(『メレンゲが腐るほど恋したい』2008-11-11) ダムに沈…

マッコリを飲むとファドを思い出す

最近、濁り酒にちょっと恋している。懐かしさもあって、時々マッコリ(Korean Traditioal Rice Wine)を飲む。今日は Big House でたまたま「抱川一東(ポチョン イルドン)」を安く手に入れた。日本では神戸の会社が扱っている。 株式会社 巨林ジャパン マ…

追悼、加藤周一

このブログではいままで加藤周一については一度だけ、しかも間接的にしか触れたことがない。(意外だった。) 今一番手に入れたいと思っている本は、与謝野晶子(1878-1942)の『心の遠景』(日本評論社、昭和3年)である。これは装幀が加藤周一の先輩の木下…

歌い踊るサンタクロース

シベリアから迫り来る寒気団に備えて、断熱材を大型ホームセンターのホーマック(Homac)に買いに行ったら、ちょうどクリスマス用品コーナーが設けられていて、その入口でサンタクロースが踊っているのが目にとまり、思わず、おとなげもなく、前にしゃがみこ…

屋根の上で

屋根に登る癖がついてしまった。雪のやんだお昼過ぎに、一冊の本を持って屋根に登った。藻岩山や遠くのゴミ処理工場の煙突から昇る煙を見るだけでなく、景観に何かを映したいという気持ちが生まれていた。それは小野さん(id:sap0220)がすーっと想像力の触…

駐車場で

大型スーパー Big House の駐車場に南向きにとめた車内で、家族が買い物を終えるのを待つ間、本を読んでいたら、視界が明るくなったことに気づいた。見上げると、電線が輝いていた。それまで空を覆っていた雲がいつの間にか切れて陽が差していたのだった。読…

小雪

カピバラ

サンパウロ在住の写真家・楮佐古晶章さんが南米中央域パンタナールの光景を活写した写真を公開した。 大湿原パンタナール(『南米漂流』) 印象的な写真ばかりだ。なかでも、遠くを見ているようなカピバラ(Capybara, Hydrochoerus hydrochaeris)の姿が印象…

落ち、なかった、葉

ナイス・キャッチ! これからどうなるか、楽しみである。

雨降る朝は暖かい

札幌、雨。雨降る朝は暖かかった。 近所の空き地。 雨に烟る藻岩山。東方面から。

ネットの自由を奪う

「ネットの自由を奪う」という切り口でネットを利用し、恋愛について疑似体験を通じて考え直すというユニークな企画が進行中である。ニュースレター「JOURNALSAKAMOTO+」で知った。専用サイトでは、坂本龍一の新曲『hibari』が採用されている。 LOVE DISTAN…

氷と霜の表情

風太郎、キスは勘弁してくれ!

「風太郎、キスは勘弁してくれ!」 サフラン公園にて。 あ、紙飛行機だ。中学校の裏門そばに落ちていた。学習塾のちらしで折った大きな紙飛行機。どんな気持ちを乗せようとしたのか。 落ち葉に混じってカラスの落ち羽が。

思い出すそばから、葬るくせに

id:KaKaさんが教えてくれた、「思い出すそばから、葬るくせに」という歌詞にドキリとした「赤の予感」の歌(http://www.youtube.com/watch?v=-pXMhv--tC4)をめぐって、下川さんとすれ違った。 思いだすそばから葬るか。http://d.hatena.ne.jp/Emmaus/200811…

眼差しと伊勢の光と二人の気配が

いい写真だなあ。吉岡さん、失礼しますね。 http://f.hatena.ne.jp/future-human/20081130122440

思い出の中の鳥 Steller's Jay

ステラーカケス(Steller's Jay, Cyanocitta stelleri)。2004年5月30日撮影。4年前アメリカ滞在中に登山歴の長い知人と西シエラのホイットニー山(Mt. Whitney, 4421m)の標高3000mくらいの所にあるローンパイン湖(Lone Pine Lake)を目指して、息も絶え…

冷凍落ち葉

昨日は寒気が緩み、雨だった。雪はほとんど融けて消えた。今朝もそんなに寒くなかったが、日陰の通りはアイスバーンになっている箇所があちこちにあって、そんな場所では落ち葉も凍ったままだった。中には氷のなかに閉じ込められた落ち葉もあって、天然の落…

北と南の景観

藻岩山(→ カラー大判) 白煙が立ち昇る駒岡清掃・粉砕工場の煙突*1 *1:札幌市内に4カ所ある清掃工場・粉砕工場の一つ。私が住む川沿から南東へ数キロのやや小高い岡にあるが、住宅街の中からはなかなか姿は見えない。私の散歩のテリトリー内で煙突が見える…

記憶の彼方へ003:幼い兄弟

昭和20年代後半に亡父が撮った写真。二人は一体誰なのか、どこの砂浜なのか、もう確かめる術のない写真。兄弟喧嘩直後の空気が伝わってくるような印象的な写真だ。父は晩年は風景しか撮らなかった。風景写真を撮る父しか私は知らない。形見のように遺された…

足跡

冷え込んだ昨日の朝、新雪に残された人や動物の足跡が目についた。猫の足跡を探したが、見つからなかった。小型犬の足跡はたくさん見た。写真はカラスの足跡。

寒気去る

今日も札幌市のゴミが燃えて灰と煙になる。 あっ、地震雲か。 松林上空に光の帯が。朝熊山からの念の余韻か...。

「雨降る夜」と「あたたかい」の間に

昨夜は、スガハラさんの「雨降る夜はあたたかい」という題名の下に綴られた文章に深い傷のような割れ目を強く感じて、思わず返歌のようなエントリーを書いた。一見さりげない題名「雨降る夜はあたたかい」にひっかかった。それでなくても寒いこの時期、雨降…

突然の寒波

昨日札幌の藻岩山周辺は異常に冷え込み、夜は雪になった。今朝は歩道も車道もテカテカツルツル。この突然の寒波は下の写真に写っている人の仕業だったようだ。なんと、三重の朝熊山の熊さんが札幌の藻岩山の熊爺へ変な念を送る「熊交信」が試みられたのだ! …