2008-09-01から1ヶ月間の記事一覧

毎朝、異邦人のように目ざめる私は

毎朝、異邦人のように目ざめる私は、記憶の海の汀に打ち寄せる安全な波と戯れて遊んでいる子供みたいなもんだと思う。mika_kobayashiさんやEmmausさんのように、本物の海で、沖に出て、波に揉まれ、風を受けて、全身全霊でルバート、冒険してみたい。スケボ…

「芸術とは何か」とは何か

いつもながら、mmpoloさんが鋭い問題提起をなさっている。 その作品をパッと見て、「あっ、いいな」と思ったら、その作品は全部だめなんだ!(秋山修:ギャラリーアポロ・オーナー) 極論には違いないが、一抹とは言わない、三抹くらいの真実が含まれている…

私の鳥瞰図 My Bird's-Eye View

唐突ですが、地図のお話です。私は体験を記録する際に既成の地図に頼るのが好きではありません。どんなにヘタクソでもできるだけ自分の手で地図、一種の鳥瞰図を描くことにしています。その方が味がある、愛着が湧くというだけでなく、特に地理的体験の根本…

盗まれた速度あるいは笑顔のルバート

私の机上は笑顔に溢れている。これでもまだ花咲か爺の深い穴のような悲しみを埋めることはかなわないのであった... id:Emmausさんがいつものように唐突で粋な言葉を投げ掛けてくれた。 分かりやすく云うと、ルバート。自由としてのリズムの揺れとかダイナミ…

ヤマハギと見知らぬ昆虫

朝の散歩で撮った写真を整理していて、いい色出しているなと思って撮ったヤマハギ(山萩, Bush clover/Japanese clover, Lespedeza bicolor)の写真に綺麗な黄緑色の昆虫が数匹写っていて驚いた。撮影時には気づかなかった。背中の両側に左右対称の黒い線の…

逸脱の作法と幸福のリズム

仕事だろうが、遊びだろうが、とにかく人生では何にどう時間を割くか、使うかが鍵を握る。何の鍵かって? それはもちろん幸福さ。それで、やっぱり毎日のリズム感が大切だと思うわけ。でも、リズムがめちゃくちゃになって、何やってんだか分かんなくなる、自…

猫じゃらしはアキノエノコログサ

空き地に猫じゃらしが目立つようになった。先の垂れた花穗を見ると秋を感じる。同じエノコログサでも、これはその名もアキノエノコログサ(秋の狗尾草, Japanese bristlegrass, Setaria faberi)。実際には6月後半から咲き始めるところもあるらしいが、エノ…

シアトルのマスイ君に捧げる花咲か爺の動画「雨に歩き、唄えば」

Walkin', singin' in the rain, 44sec. シアトルで起業してがんばっているマスイ君とのやりとりで、シアトルは年中雨の日が多いという間違ったイメージを持っていたことに気づかされた。昔観た映画You Got a Mailのシアトルのシーンから季節が脱落して捏造さ…

風太郎が食べる草を引き抜いてみた

札幌、曇。湿った風がときおり強く吹く。昨日の予感通りに今日は雨になりそうだ。散歩にでると、すでに細かい細かい霧雨が降っていた。気持ちいい。風太郎は朝飯に口を付けなかった。体調は一進一退を繰り返しているが、全体的には上向きのような気がしてい…

言い訳の言い訳はこれでお終い

言い訳ごっこは止めようよ、と言いたかった「言い訳するなら」という確信犯的エントリーに、そんな言い訳してる暇あるんスか、と鋭いツッコミを入れてくれたタクオ、ありがとう。分かっちゃいるけど、止められない♪ 性(さが)なんです。 「希望が何処にある…

言い訳するなら

この町ではドングリさえ笑顔だというのに、まだまだ真の冒険を恐れている。文章にも写真にもイラストにもまだまだ本物の笑い、本物の逸脱が足りない。読んだ人、見た人の「今、ここ」を「いつか、どこかの、ながーい時」へと誘う力がない。この町では空の雲…

もし風太郎が選んで食べる草がキクイモだとしたら

キクイモの塊茎*1 id:mmpoloさんのご教示もあって、まだ確定はしていないが、風太郎が選んで食べる草はキク科のキクイモ(菊芋, Jerusalem artichoke/Girasole, Helianthus tuberosus)ではないかという線が浮かび上がった。そこで菊芋について調べていて、…

停車場

気立ての良い娘が停車場に迎えに来てくれるような、ますますアジアの田舎になっていく日本のある町で、必死に何かを作ろうとか、何かを残そうとかする罪深い人々には背を向けて、明日をも知れぬ季節に寄り添う労働に明け暮れながら、仕事もなければ金もない…

影。風太郎が食べる草1

札幌、晴。夏に戻る。強い陽射し。暑い。時々やや湿った強い風が吹く。雨が近づいているのか。風太郎は少しずつだが回復しているように見える。昨夜も今朝も少量の餌を平らげた。でも散歩の足どりは心許(こころもと)ない。後ろ片脚を上げてオシッコすると…

物語

id:throwSさんが映画『20世紀少年』の物語としての「荒さ」、リアリティのなさの原因を「オウム真理教以降」のこの国における物語ることの根源的な難しさを踏まえていない点にあると鋭く指摘している。付言するなら、それは9.11以降の世界情勢とも連動してい…

風太郎が草を食べる不確かな理由

風太郎は以前から散歩の時に道端の草を食べることがあった。体調を崩してからは毎朝決まった空き地の決まった草をムシャムシャ食べる。今朝もそうだった。観察していると草ならなんでも食べるわけではなく、臭いをかんでから選んで食べている。今朝は細長い…

思い出:piscoというお酒は...

楽しくそしてちょっぴり残念な思い出と共に飾ってある空き瓶二本。 田中さんが記録しているように、 piscoというお酒は、先日札幌に持っていった。クスコの酒屋で買ったもの。 (「ペルー旅行のおまけ」(『technophobia』2008-08-22)) ところが私は一滴も…

おかげさまで

札幌、晴れ。朝から暑かった。昨夜遅くから、ジャックをはじめ多くの方々から風太郎への励ましのメッセージをいただきました。本当にありがとうございます。おかげさまで、今朝は餌も少量ですが食べて、短い距離をゆっくりゆっくりですが散歩もすることがで…

眠りとは何か

「夢」 眠っている間には何が起こっているのだろう、と時々思う。その日までの全記憶を未知のやり方で総点検して、「傷」を修復しているのだろうか。もしかしたら、その全記憶とはイヌやヒトとして生まれてくる以前の、三木成夫先生がいうところの「生命記憶…