2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧

豊平川(Toyohira river)放流中

トドマツ(椴松, Sakhalin fir, Abies sachalinensis) 豊平川を見に行く。1週間ぶり。花魁淵(おいらんぶち)を望む対岸に建てられた宝性地蔵尊(ほうじょうじぞうそん)にお参りもする。前回参ったのは雪の中1月10日だったから(→ 「花魁淵」)、3か…

カシワ Japanese Emperor Oak

カシワ(柏, Japanese Emperor Oak, Quercus dentata) 午後から妻と真駒内公園を散歩する。まだところどころに雪が残っている。陽が陰り、風が冷たい。各種の落葉樹の特徴のある枝振りが空に向けられた文字の連なりのように見える。一際目をひいたのは柏、…

ボケ Flowering Quince

ボケ(木瓜, Flowering Quince, Chaenomeles speciosa) 近所の空き家の廃庭に10年以上もまったく人の手の入っていないボケの低木がある。細い枝を放射状に思う存分伸ばしているその姿を見るのが好きだ。ボケの木は生長が速く枝の剪定などの手入れが大変だと…

原生林を歩く

フクジュソウ(福寿草, Far East Amur adonis, Adonis ramosa) 藻岩山 倒木 ツタ(蔦, Japanese creeper or Japanese Ivy, Parthenocissus tricuspidata) フキノトウ(蕗の薹, Fuki or Giant butterbur, Petasites japonicus) 風に揺れるフキノトウ ツリ…

大地の微光(glimpses of terra firma):ソローの詩と書物についての見解

asin:4880593540 「馴致されぬ、未開の、自由で野性的な思考(the untamed, uncivilized, free, and wild thinking)」*1を尊んだソローは、安息日(日曜日)にも働き、著述に関しては自らを励ます次のような言葉を残している。なお、以下のソローの引用はす…

クロッカス、ユキワリソウ、カワラヒワ

フクジュソウ(福寿草, Far East Amur adonis, Adonis ramosa) クロッカス(Crocus) ユキワリソウ(雪割草, Mealy primrose or Liver leaf, Hepatica nobilis var. japonica)。別名ミスミソウ(三角草)。 ん? 未詳。 カワラヒワ(河原鶸, Oriental Gree…

恵庭岳

6階の廊下の窓から山並みを眺めていたら、尖った山容が目に入った。恵庭岳(えにわだけ, 1320m)だった。アイヌ語では「e(e)niwa」、「 e-en-iwa」(エ・エン・イワ)で「頭が尖った岩山」を意味する。すぐ傍にカルデラ湖の支笏湖(しこつこ)がある。名前…

古いお遍路道に光が射し、風が吹き抜ける:松本昭司さんの挑戦

昨年暮れに山口県の周防大島の属島である沖家室島に松本昭司さんを訪ねた折りに、泊清寺の裏山にある八十八体順拝史跡物見山登口に立って、山頂に向かう道沿いに立ち並ぶお地蔵さんたちを見上げた。その時、何か寂しいような、もったいないような、かといっ…

木村伊兵衛の昭和、「紙芝居(月島 昭和29)」

札幌駅高架下 大丸と紀伊國屋 紀伊國屋 紀伊國屋で、カバーに使われた写真「紙芝居(月島 昭和29)」に思わずぐいっと吸い寄せられ、まよわずこの写真集(asin:4480051392)を買ってしまった。写真の不思議な力ってやっぱりあるなあ。ねえ、下川さん(id:Emm…

朝の挨拶、空振り

藻岩山に見守られて

藻岩山 窓から藻岩山、手稲山、さらには札幌岳、空沼岳を望むことができる演習室で、新1年生と初顔合わせ。初対面の緊張の中で、自己紹介に挑むまだ初々しい学生たち。出身地や趣味などについてたどたどしく話す。最初は私に視線を合わすことさえできない学…

夕焼け

野球場に積もっていた雪もなくなり、野球部員たちの本格的な練習が始まった。

記憶の彼方へ16:土を食べたことのある私

私が3歳の頃、昭和35年(1960)頃の写真。撮影者は父親。場所は不明。いつもそばに木と土があった。どの家の壁も木の板だった。板塀が多かった。幹線道路以外の道は舗装されていなかった。雨が降ればぬかるんで、あちこちに水たまりができ、乾燥して風が吹…

どこにも行くところがなかった I had nowhere to go

Jonas Mekas' Diary, April 8, 2010 予告通り、ジョナス・メカスは共著My First New Yorkの出版記念イベントで、ニューヨークに流れ着いた当時の日記(I had nowhrer to go)の一節をとても87歳とは思えない迫力でユーモアも忘れずに朗読した。聴衆は笑うタ…

接続を解除しないでください。 do not disconnect.

ある日あわててこの古いiPodのケーブルをパソコンから抜いたら、その後ケーブルをつないでも「接続を解除できます。」(OK to disconnect.)の表示のままでパソコンがiPodをまったく認識しなくなった。iPod側の故障だと思い込んで考えられる修復策をすべて講…

リオの水害に思う

サンパウロ在住の写真家・楮佐古晶章(かじさこあきのり)さんの写真日記(『南米漂流』)では、昨年11月あたりからブラジルの異常気象、大雨、土砂崩れによる被害の記事が目についていた。最新の4月5日の日記も「続く雨」というタイトルだった。今日の夕…

36人との船出

2年生32人、3年生1人、4年生3人、計36人の学生と情報倫理をめぐる旅に出た。船出した。いくつかの港を経由してある港を目指す。船に乗り込もうか乗り込むまいか思案気の彼らが立つ岸壁に私も立って話を始める。船に乗り込むにあたっての準備につい…

データベース「聞蔵IIビジュアル」完成の記事を読む

数日前の朝日新聞のデータベース「聞蔵IIビジュアル」完成の記事を読む不満気なマサオ君。ふむ、ふむ。それにしても有料か。しかも高尚すぎるなあ。検索のパワーを左右する情報の分類に関して古風なアカデミックな上からの分類を踏襲するだけで、下からのフ…

「空気が甘い」と千葉さんは言った

フクジュソウ(福寿草, Far East Amur adonis, Adonis ramosa) フキノトウ(蕗の薹, Fuki or Giant butterbur, Petasites japonicus) ツグミ(鶇, Dusky thrush, Turdus naumanni) 東京オリンピックの頃(1964年)に、空気の汚れた都会からここに越して来…

human translation

先日メカスさんは私の妄想的エントリー「読書の快楽」を機械翻訳(machine translation)にかけて遊んでくれました(→ 「メカスと遊ぶ」)。そこで今度は私が人間翻訳(human translation)したものを彼に送りました。 Here is a human translation:) Recomm…

蔓と蔦(Vine and Ivy)

生と記録

その瞬間に自分の内と外で同時に起こったこと、その境界が揺らいだこと、それは、例えば、その瞬間に撮った写真に単純ではない写り方で写っているはずのことなのだが、それを後から思い出して書くことは、すでに色褪せた印象をなぞることにしかならないのだ…

豊平川(Toyohira river)

豊平川は「くずれた崖」(Tuy-pira)の川、藻岩山は「いつも眺める所」(Inkar-us-pe)だった(2007年09月10日) マガモ(真鴨, Mallard, Anas platyrhynchos) コゲラ(小啄木鳥, Japanese Pygmy Woodpecker, Dendrocopos kizuki) ネコヤナギ(猫柳, Rosegold …

旅する原子(journeying atoms)

エジプトのナイル川の伝説に触発されたソローの想像力によれば、川は「月の山(Mountains of the Moon)」から「旅をつづけている原子(journeying atoms)」であり、「太古の貯水池(ancient reservoir)」である海に注ぐ。そして、「天の水源はいまだ枯れ…

ムクゲの木に林檎の実、餌台の進化形

ムクゲ(木槿, Rose of Sharon, Hibiscus syriacus)の木に林檎の実が! Tさん え!? まさか林檎が、しかも今頃、どうして? よく見るとムクゲの木の枝に林檎を長い針金で吊り下げてある。写真には2個しか写っていないが、実際には2本のムクゲの木に10…

Jeremy Steig with Bill Evans, like Orpheus

ジェレミー・スタイグ(Jeremy Steig, born September 23, 1942) Bill Evans with Jeremy Steig - Spartacus Love Theme 参照 This is Jeremy Steig

福寿草(Adonis ramosa)

ほんのわずかに降り積もった雪がどんどん解けていく。 ハナと戯れる シラン(紫蘭, Chinese Ground Orchid, Bletilla striata) ハクモクレン(白木蓮, Yulan magnolia, Magnolia heptapeta) サフラン公園の奥にある東屋で談笑する苅谷さんと佐々木さん。遠…

メカスと遊ぶ:Reading pleasure

嬉しいことに、メカスさんが4月3日の日記で、昨夜私が彼の読書術に言寄せて書いた妄想的エントリー「読書の快楽」を機械翻訳にかけて面白がっています。 Here is a machine translation of some thoughts of a friend in Hokkaidō, in reference to a post I…

日曜日の午後の散歩

プラタナス(紅葉葉鈴懸の木, London plane or Sycamore, Platanus acerifolia) 午後、写真に絶好と言われる「魔境」*1にはまだ間があったが、妻と散歩に出る。いつもの散歩道を途中から高台方面の中の沢、南沢と呼ばれる土地の方に上り、ちょうど私がいつ…

記憶の彼方へ15:私の知らない母の歌声

私が生まれる数年前、昭和30年頃だろうか。汀に立つ私の知らない母。私の娘たちを知らずに死んだ、私の娘たちよりも若い私の知らない母。写真を裏返してみて驚いた。「六月三日/室蘭電信浜にて/モデル/伊藤富子」と万年筆でブルーブラックのインクで確か…