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HONDA N360(1967)

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デザインセレクトショップ

D&DEPARTMENT PROJECT SAPPORO by 3KG

線の稽古

線の稽古 線の仕事 ニリンソウ(二輪草, Wind flower, Anemone flaccida)

樹木のイメージ:竹村真一『宇宙樹』

宇宙樹 最高気温はプラスになっても、最低気温は氷点下の日が続く札幌では、根方が根雪に埋まった木々はまだ冬の眠りに就いているように見える。だが、濡れたように光る冬芽を見るとハッとして、木々は僅かに残った水分を枝先に集め、春に向けて着々と準備し…

Robin 3 ×

TOPCON(トプコン)社製の超小型双眼鏡 Robin 3 ×(製造年不明)。手のひらに収まるほど小さい。亡父の遺品のひとつ。Robin と言えば、ヨーロッパコマドリやロビン・フッドなどから連想が膨らむが、命名の由来は不明である。ピント調整リングの頭にはトプコ…

bookend

ミノルタの小型スライド映写機 minolta MINI-35(1960年頃製造)。レンズは P-ROKKOR 75mmF2.5。たまに父が遺した35mmのスライドを映写するのに使うことがあるが、普段は本立て代わりに使っている。野鼠か栗鼠のような小動物の丸っこい姿を連想させるデザイ…

スターバックスのロゴマークの消息

スターバックスの店名は、シアトル近くのレーニア山にあったスターボ採掘場と、ハーマン・メルヴィルの小説『白鯨』に登場するエイハブ船長を諌める冷静な一等航海士スターバックの名に由来すると伝えられる。ロゴマークには船乗りとの縁が深いセイレーン(…

安西克彦「Energy shift NOW!!」

安西克彦「Energy shift NOW!!」(「脱原発ポスター展」から)

文字の可読性と美学

id:mmpoloさんから送っていただいた東京都庭園美術館の「20世紀ポスター[タイポグラフィ]−デザインのちから・文字のちから」(TYPOGRAPHIC POSTERS OF THE 20TH CENTURY)展のカタログとDNP(大日本印刷)のggg(ギンザ・グラフィック・ギャラリー)の「秀英…

時間をまとう

デザインの風景作者: 永原康史出版社/メーカー: ビー・エヌ・エヌ新社発売日: 2010/04/12メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 8回この商品を含むブログ (5件) を見る 廃墟の瓦礫のなかを無心に歩きつづけ、目にとまった人工物の破片をひょいと取り上…

カレンダー

デイヴィッド・ホックニー(David Hockney, born 1937)をはじめニューヨークにちなむ画家の絵が使われた大日本印刷のカレンダー、300円。 アンリ・ルソー(Henri Julien Félix Rousseau, 1844–1910)の絵が使われた日本製紙木材のカレンダー、300円。 サン…

[新版]ページネーションのための基本マニュアル

季刊d/sign デザイン no.18作者: 鈴木一誌,戸田ツトム,沢辺均,喜多千草,境祐司,阪本博志,中谷 礼仁,萩野正昭,松田行正,坂手洋二,石川初,四方田犬彦,中村勇吾,廣瀬則仁,永原康史出版社/メーカー: 太田出版発売日: 2010/10/16メディア: 大型本 クリック: 27回…

石の鉛筆削り

台湾のデザイナーshen-hui hsuが制作した石の鉛筆削りが目にとまる。いい感じ。文鎮(paperweight)も兼ねる優れもの。 stone pencil sharpener by shen-hui hsu

熱いデザインと冷めたデザイン

杉浦康平のデザイン (平凡社新書) 臼田捷治は、現在の日本のグラフィック・デザイン、とくにブックデザインは、杉浦康平のデザインとは対照的に、痩せ細って微温的になってしまっていると述べている。 現在の日本のグラフィック・デザイン、とくにブックデザ…

少なくともインドにまでは赴かなければ

ああ、やっぱり、そうだったか、と呟いていた。杉浦康平が「日本」という「かたち」の源泉を東アジア全域から南アジアまで辿り、インドで決定的な体験をしたように、 活字を通して、活字の彼方へ(2008年03月08日) かつて吉増剛造もブッダ、そしてタゴール…

タフテのパワーポイント批判

英語圏のタイポグラフィと情報デザインとプレゼンテーションの領域で聖書のごとく参照される著作を何冊も出しているタフテ(Edward R. Tufte, born 1942)についてはすでに二度書いた。 タフテ、タフテという呪文(2008年04月02日) ガリレオとマティスの革…

府川充男の杉浦康平評

1994年に府川充男は杉浦康平の仕事をこう評した。 70年代以降の組版技法における例外的に優れた達成としては杉浦康平のいくつかの仕事がある(もとより杉浦による新しいエディトリアル・デザインのスタイルと発想の提唱は”グラフィズム”ないし情報編輯全般に…

ページからなる本のページの意味

書物のページには表と裏がある。表紙側が表である。そしていわゆるページ付けでは、表(recto)には奇数、裏(verso)には偶数の番号を振るという組版ルールがある。専門家の間ではページに振られる番号のことを「ノンブル(nombre)」とフランス語風に呼ぶ…

ページは言葉を祝福できるか

最近、あらゆるデザインは、たとえ文字が登場しなくとも、究極的にはことばのデザインであるという見方に密かに到達しました。というか昔からそう薄々感じていました。そして、あからさまに文字が使われているデザインはことばのハレの舞台なのだ、と。本に…

ページは、揺れ動く襞のワンショットだ

句読点のことを調べていて出会った「ページネーションのための基本マニュアル」にただならぬ気配を感じ取って、作者の鈴木一誌というデザイナーに興味を持った。いくつかの関心を持って、いろんな場所を出入りしているうちに、著書『ページと力』にも頻繁に…

動く自分を動的に記述する文体

知恵蔵裁判全記録―1995-1999 作者: 鈴木一誌, 知恵蔵裁判を読む会 出版社/メーカー: 太田出版 発売日: 2001/01 asin:487233566X 鈴木一誌著『ページと力』の「6 法とデザイン」はすでに旧聞に属する「知恵蔵裁判」(1995年3月提訴、1999年10月控訴棄却)を…

グリッドシステムを否定できるか、空白の10年

このところ私はほぼ10年前にタイムスリップしている。面白いなあと思って読むものはみんなほぼ10年前に書かれたテキストである。この10年間に素通りしてきたある道を自分なりに辿り直しているというか、私自身にとってのいわば「空白の10年」を埋めようとし…

クリストフ・バゴノ写真集『最後の暗闇』

友人が「人生の最後の敷居」に触れるような大変興味深い写真集を出版しました。 興味おありの方はこちらへ。 新刊書籍『L'office des ténèbres:最後の暗闇』のご案内(株式会社ファベル)

『原色日本鳥類図鑑』と『江戸鳥類大図鑑』の差異

左は原色日本鳥類図鑑 (保育社の原色図鑑 (6)) 右は江戸鳥類大図鑑 THE BIRDS AND BIRDLORE OF TOKUGAWA JAPAN 左が府川充男がタイポグラファーとしての己の原点であると語った(→ 絶対文字感と真性活字中毒者)小林桂助著『原色日本鳥類図鑑 BIRDS OF JAPAN…

明治二十年代、そして

最近二人の専門家から学んだ深く関連する興味深いことが二つある。二つともある重要な意味でウェブやブログにも関係すると感じている。 デザインとはあくまで「情報を公開する技術」である(主に鈴木一誌著『ページと力』から) 今日の日本語の文体と組版の…

『英文日本大事典』と『シカゴ・マニュアル』

英文日本大事典―カラーペディア / Japan: An Illustrated Encyclopedia 鈴木一誌氏がブック・デザインを手がけた『英文日本大事典 Japan:An Illustrated Encyclopedia』(講談社、1993年)は、日本に関して英語で書かれた二千ページにおよぶ百科事典である。…