2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧

蝦夷紫躑躅、片栗、クリスマスローズ、鬱金香

エゾムラサキツツジ(蝦夷紫躑躅, Arctic Pearl, Rhododendron dauricum) カタクリ(片栗, Dogtooth violet, Erythronium japonicum) クリスマスローズ(Hellebores, Helleborus hybridus) ローマン・ヒヤシンス(ローマン風信子, Roman hyacinth, Hyacin…

休日の雨の朝のアンソロジー

女房によれば、昨日おじいさんとおばあさんの一団と訪ねた浦臼町の鶴沼公園では、札幌ほど雨風も強くなく、しかもエゾエンゴサクだけでなく、カタクリも一部開花していて、結構楽しめたそうな。そして一輪の閉じて俯いた白い花が目にとまったが、誰もその名…

『コンコード川とメリマック川の一週間』に登場する植物名ほぼすべて一覧表

asin:4880593540 本書には数の多い順番からいうと、100種余りの植物、各30種余りの魚貝類と鳥類、20種余りの哺乳類、10種余りの昆虫類、そしてそれより少ない両生類、爬虫類、環形動物などが登場します。本書を読むことは私にとっては見知らぬものも少なくな…

故郷と沈黙 Home and Silence

asin:0962818100 本書はジョナス・メカスの1944年から1955年までの日記を集成したものである。終戦直前のナチスの強制収容所時代、終戦直後の難民キャンプ時代、そして1949年にニューヨークに渡ってからの極貧の時代の日記である。本書は1955年(メカス32歳…

粉雪舞う

藻岩山方面 恵庭岳方面 朝から粉雪が舞っていた。風も出てきた。カミさんは早朝から大型バスをチャーターしておじいさんとおばあさんの一団を連れて、北の方にあるカタクリの群生を見に行くと言って防寒準備万端整えて出かけた。随分前に立てた計画で、今更…

無音、語られえない重さ

下から上に Toriino [トリーノ] 2009 Summer(表紙:加山又造、写真:前田真三、臼井薫、藤原新也、岩合光昭) Toriino [トリーノ] 2009 Autumn(表紙:加山又造、写真:前田真三、奈良原一高、雜賀雄二、藤原新也、岩合光昭) Toriino [トリーノ] 2009 Wint…

城塞と砲門、工藤さんとの会話

今朝、霙まじりの雨風の中、校舎から少し離れた所にある駐車場から校舎に向かう途中で警備員の工藤さんと出会い、歩きながら、宮本常一やソローの話をした。工藤さんはソローが『コンコード川とメリマック川の一週間』の中で語った「ジョウサイとホウモン」…

精神の野生:ソローの場合

ソロー手書きの地図、部分(『コンコード川とメリマック川の一週間』398頁より) コンコード川とメリマック川の地図、部分(『コンコード川とメリマック川の一週間』3頁より) The Concord and Merrimack rivers: detail from Nathan Hale, Map of New Engla…

真駒内川

真駒内川に近づくと去年の立ち枯れたビロードモウズイカ(天鵞絨毛蕊花, Great or Common Mullein, Verbascum thapsus L.)が目につく。丈は2メートルくらいあって、槍でも立ててあるように見える。 ビロードモウズイカ(天鵞絨毛蕊花, Great or Common Mul…

西洋桜草、蝦夷紫躑躅、片栗、土筆

セイヨウサクラソウ(西洋桜草, Fairy primrose, Primula malacoides)。別名「化粧桜」「乙女桜」「姫桜」「西洋桜」など。 士反さーん、咲いたね。町内では一番早い。エゾムラサキツツジ(蝦夷紫躑躅, Arctic Pearl, Rhododendron dauricum) 士反さーん、…

石の記憶、冬芽の音楽

石の記憶。札幌軟石(石山軟石)の採掘場跡(石切場跡)。 冬芽の弾ける音楽。未詳。 バッコヤナギ(跋扈柳, Salix bakko)の雄花。別名ヤマネコヤナギ(山猫柳) 関連エントリー 豊平川は「くずれた崖」(Tuy-pira)の川、藻岩山は「いつも眺める所」(Inkar-u…

朝日の中で

ユキワリソウ(雪割草, Mealy primrose or Liver leaf, Hepatica nobilis var. japonica) コハコベ(小繁縷, Chickenwort, Stellaria media) 豊平川 バッコヤナギ(跋扈柳, Salix bakko)の雄花。別名ヤマネコヤナギ(山猫柳) ハリエンジュ(針槐 , Locus…

空というページ

大地/天空、土地/空に大きく二つに分けられた世界の中で、昼/夜の交替が永遠に繰り返され、風/水/火(熱)の運動(循環)によって、温/冷、乾/湿という変化が生じる。ほぼそのような世界に関する自然哲学的フォーマットを下敷きにして、ソローは旅人…

コブシの花が遅い年は、

シラカバ(白樺, Japanese White Birch, Betula platyphylla var. japonica)を見上げる 苅谷さんは芋を植えていた。芋の他に、これからトウモロコシ(スイートコーン)、トマト、白菜などを植えるという。最近の農家はコンバインで金はかかるが、楽だ。去年…

西日の中で

チオノドクサ(Glory of the Snow, Chionodoxa gigantea)。和名ユキゲユリ(雪解百合)。 鯉のぼり(Koinobori) フキノトウ(蕗の薹, Fuki or Giant butterbur, Petasites japonicus) ローマン・ヒヤシンス(ローマン風信子, Roman hyacinth, Hyacinthus …

ホオズキ

ホオズキ(酸漿/鬼灯, Chinese lantern plant, Physalis alkekengi)とハンノキ(榛の木, Japanese alder, Alnus japonica) 拾って来た去年のホオズキの実。種子が入っている。手に持って鈴のように振ると、かさかさという擦れる小さな音とともに、手に心地…

白樺の下で

(塚本さんの)白樺の下で 塚本さんの畑の隅っこにキノコ発見。とその時近くにわずかに残っていた雪が軽い音を立てて崩れ落ちた。時期からみて、野生のエノキタケ(榎茸, Flammulina velutipes(Curt.:Fr.)Sing.)か。 苅谷さんの畑 スイセン(黄水仙, Jonqui…

ジャスミンの香り立つ美しい夕べ

昨夕開催された新入留学生歓迎会のために、私のゼミ生である上海からの留学生、胡さん、范さんを通じて親友の梁さんに二胡の演奏を依頼してあった。大勢の留学生が歓談するややノイジーな舞台空間で、梁さんは歓迎の夕べにふさわしい二曲を披露してくれた。…

黄昏のクロッカス

シラカバ(白樺, Japanese White Birch, Betula platyphylla var. japonica) エゾヤマザクラ(蝦夷山桜, Sargent's cherry, Prunus sargentii) クロッカス(crocus, Crocus)。白や紫系の品種は Crocus vernus を原種とするらしい。

チオノドクサ

クロッカス(Crocus) クロッカス(Crocus) チオノドクサ(Glory of the snow, Chionodoxa luciliae)。和名ユキゲユリ(雪解百合)。 佐々木さんとばったり出会う。歩きながら話す。寒いねえ、なかなか暖かくならないねえ。午後から雨になるようだよ。実は…

別れ。塚本さんを偲ぶ

私にとっては散歩とその延長のような旅やブログや本などで出会う人たちはこちら側のいわば仲間である。散歩は私にとって意識と生活を根底から変える革命であり続けている。だから、散歩でしか会わない人という言い方はしない。大げさに聞こえるかもしれない…

山々に見守られて

ハルニレ(春楡, Japanese Elm, Ulmus davidiana var. japonica)並木、五輪通り、真駒内公園。 藻岩山(531m)、手稲山(1023.1m)、神威岳(983m)、烏帽子岳(1109m)、百松沢岳(1038m) 無意根山(1460.5m) 硬石山(371m)、札幌岳(1293m) 恵庭岳(1…

リンデンの前で

セイヨウボダイジュ(西洋菩提樹, Common lime, Tilia × europaea)。キャンパスの食堂「リンデンホール」(「リンデン」は菩提樹を意味するドイツ語のLindenbaum [リンデンバウム] より)の前で。 キャンパスを散歩していたら、先日来(→ 「藻岩山に見守ら…

友情こそ革命である:ソローの場合

ソローは<友情>について散文と韻文を駆使して語りながら、謳いながら、何気なく<革命(revolutions)>に言い及ぶ。 …彼は昼のように何も隠さなかった。 内面の力強さを感じるのは、そのためだろう。 というのも、城塞や砲門が役立つのは 弱さと罪を隠す…

一粒の麦

ジョナス・メカスは、14年前、三度目の来日の際に訪ねた沖縄で、土着の信仰がまだ生きている土地、聖地を訪ねた後に、石垣島川平生まれの、ほぼ一貫して沖縄をテーマにした映画を制作してきた高嶺剛さんとの対話の中で、高嶺さんの沖縄の「マブイ(魂)」を…

De tuin van MAJAからのメッセージ

De tuin van MAJA なぜか、オランダ語で「マヤの庭(De tuin van MAJA)」と題したAmebaのブログをやってらっしゃるマヤさんが、とても懐かしい、私が生物学科の学生だった頃を色々と思い出させてくれる写真と話題に言寄せて、「爺」にアイデンティファイし…

歌の誕生:メカスの日記から

哲学者や思想家は自分が築いた論理を整然と組み立てて、新しい考え方を打ち出そうとしています。でも詩人というのは、自分が蓄積してきた知識や論理に邪魔されちゃうこともある。そこから外れたり離れたりした方がいいの。頭が冴えてきっちり動いていると詩…

ハナのアッカンベー

藻岩山見えず ハナ。珍しく舌を出している。一瞬、アッカンベーされた気分になった。 カラマツ(唐松, Japanese larch, Larix leptolepsis Gordon) 関連エントリー アッカンベーの研究(2008年11月10日) フランス式アッカンベー(2008年11月12日)

カレーの香りの立つ雑誌

久しぶりに木多郎で、牡蠣のスープカレーを食した。美味かった。沖家室島の松本昭司さんにも食わせたいと思っている。その木多郎で、ふと目にとまった雑誌「男の隠れ家」の特集「私を揺さぶる『時代』を振り返る------昭和時間を旅する」に惹かれて頁をぱら…

周防大島沖のニホンアワサンゴの群生は世界最大級

沖家室島の松本昭司さんによれば、周防大島沖のニホンアワサンゴの群生は専門家の調査によって世界最大級であることが判明したという。 ニホンアワサンゴの群生が世界最大級(「鯛狸の豆日記」2010年04月18日) 松本さんが語るように、 温暖化によってもたら…