2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

エリカ(ヒース)、ハクサンチドリ

札幌、曇り。ところどころ晴れ間が覗く。風やや強し。「リラ冷え」二日目。久しぶりに厚手のフリースを着込む。それでも寒かった。 原生林で一番存在感のあるケヤキ(欅, Zelkova tree, Zelkova serrata)もすっかり新緑、若葉に覆われた。 空き地にはルピナ…

本当の境界はどこにあるのか

実名をもうひとつの匿名のように、フォーマルな物言いをカジュアルな物言いの一変種に、リアルを一種のバーチャルに、あるいはバーチャルを一種のリアルに、遊んでいる自分がいる。本当はどちらでもいい、とにかく、既存の境界づけはつまらないなあ、という…

タフテ四度

asin:0961392118 asin:0961392126 「データのレオナルド・ダ・ヴィンチ」と異名をとるエドワード・タフテ(Edward R. Tufte, born 1942)が90年代に出した上の二冊もワクワクするほど面白い。私たちの複雑な経験(データ)を平面上にどうやって表現(視覚化…

早すぎるリラ冷え

札幌、小雨。寒い。まだリラ(ライラック)は蕾なのに、早すぎる「リラ冷え」。藻岩山は雨に烟っていた(→ Mt. Moiwa, May 9th, 2008)。 トチノキ(栃の木, Aesculus turbinata)。てっぺんのグリグリは雄蕊だけの雄花で、下の方に見えるのが普通の両性花の…

ナナカマド、オニグルミ、トウグミ

札幌、晴れ。町内ではチューリップが花盛りだが、どう撮ったらいいのか分からず、いつもカメラを向ける気が起こるまえに通り過ぎてしまう。今朝はせめて一枚だけでも撮りたいと思いながらあちらこちらのチューリップたちに目をやり続け、やっと撮ったのがこ…

猫プロジェクト

中西さん(id:gintacat)が「猫が・・・猫が・・・」と意味不明の呪文を唱えているのを読んで、昨日出会った猫の写真をアップするのを忘れていたことに気づいた。実は町内に住む猫全員に出会うプロジェクトを進行中である。

その蝶の名は

http://www.the-alist.org/wallpaper/wallpaper404.htmlあれは、2年前の夏のことだった。梅田さん(id:umedamochio)がサンフランシスコで面白い飛び方をする蝶(id:bookscanner)を発見したと報告した。それはどんな飛び方だろうと興味をもった私はさっそ…

ネクタリンの和名の揺れ:ズバイモモ/ツバイモモ

札幌、晴れ。昨夜の雨で大気はさらに澄み、透明感が増した。青空が青空らしく見える。藻岩山の新緑も一段と鮮やかに見えた(&rarr: Mt. Moiwa, May 7th, 2008)。数日前までかなり大気が黄色っぽく濁っていたことを改めて感じた。なお、車の上に降り積もって…

少なくともインドにまでは赴かなければ

ああ、やっぱり、そうだったか、と呟いていた。杉浦康平が「日本」という「かたち」の源泉を東アジア全域から南アジアまで辿り、インドで決定的な体験をしたように、 活字を通して、活字の彼方へ(2008年03月08日) かつて吉増剛造もブッダ、そしてタゴール…

買い物帰りにゴゼンタチバナ(御前橘)を見かける

昼食後、久しぶりに路地の階段を通って、カミさんと歩いてCOOPまで買い物に行った。再び風が強まり、晴れ間が広がっていた。爽やかだった。路地階段の上から藻岩山を見晴らす。ここからだと東側(右側)に延びる山裾まで見渡せる。 階段脇にはムラサキハナナ…

ムラサキハナナ、スズランズイセン、シナノキ

札幌、晴れのち曇り。雨上がりの朝。風は弱まったが、気温はさらに下がる。でも、爽やかだ。大気もより澄んだ感じだ。原生林の下草のなかに、エゾエンゴサクとは色合いと形が違う紫の花が点在しているのが目についた。ムラサキハナナ(紫花菜, Orychophragmu…

I Love A Rainy Night

a rainy night, 33sec. 夕方から雨が降り出した。雨は嫌いではない。雨の夜は好きだ。雨音も、雷鳴、雷光さえ好きだ。窓から外の様子と雨音をちょっとだけビデオに撮ろうとしたら、外灯の光が面白い反射を見せた。YouTubeにアップするためにタイトルを「a ra…

ベーコンとトマトのバジル風味スパゲッティを作って食べた後、山道を歩いた

昼、有り合わせの食材で簡単なスパゲッティを作って食べた。作るのに20分、食べるのに30分、後片付けと皿洗いに10分で正味1時間の幸せな昼食だった*1。その後、久しぶりに近所の山道を小一時間歩いた。三つの花に出会った。 開花直前のクルマバソウ(車葉草…

PineCone Dance

札幌、曇り。風強し。気温は一段と下がる。強風のおかげで、ずっと気になっていた大気の濁りが澄んで、視界がすっきりする。藻岩山の新緑もはっきり見えた(→ Mt. Moiwa, May 5th, 2008)。 色づいてきたオダマキ(苧環, Aquilegia flabellata)が目に留まる…

枝垂桜と書屏風

昼に女房と近所のそば屋に行った。ひさしぶりだった。小上がりの席からは大きな窓越しに庭の枝垂桜が風に揺れるのが見えた。まるで見えない文字を空中に描いているようで、見飽きなかった。いつまでも見ていたかった。壁際には書の屏風が立ておかれていた。…

トチノキ、アケビ、ボケ、桃、梨、キアゲハ

マロニエの仲間、トチノキ(栃の木, Aesculus turbinata)が芽吹いていた。札幌、薄曇り。気温は少し下がる。が、このところ暑い日が続き、植物界は一挙に賑わってきた。日に日にその勢いは加速している。 アケビ(木通, Akebia quinata)の雌花と雄花が。 …

内澤旬子『世界屠畜紀行』の思想

先日、『印刷に恋して』(asin:479496501X)で初めて内澤旬子さんのイラストルポルタージュに触れた。 印刷に恋した人たちがいた(2008年04月19日) これは尋常ではないと思った。もちろん、良い意味で。そしてすぐに昨年出た『世界屠畜紀行』を買った。GWは…

ハーツ・ルールの第一は不定冠詞の遣い分け方

英語の組版マニュアルのうち、英国の「オックスフォード・スタイル」のコンパクトな便覧『ハーツ・ルール』(HART'S RULES FOR COMPOSITORS AND READERS・OXFORD 37th edition, 1967)の古書が届いた。縦18センチ、横10センチ、総頁数141のポケット・サイズ…

ニリンソウ、ライラック、アズマシャクナゲ、クロフネツツジ

札幌、晴れ。今日も朝から暑い。散歩途中で薄手のジャンパーを脱ぎ、Tシャツ一枚になる。 昨日目を奪われたハナズオウの根元近くにニリンソウ(二輪草, Anemone flaccida)が咲いていた。ニリンソウは先日「謎の祠」調査の際に見かけたのだった。 大振りの白…

空蓮房におけるミゲル・リオ=ブランコ展に因んだイベントについて

Magnum Search results for: Miguel Rio Branco: Portfolioより 6月1日(日曜日)、東京都台東区蔵前の長応院本堂(空蓮房)にて、「松毬の眼が夢みる時間 リオ・ブランコ、ブラジル、映像の砂漠」と題されたイベントが開催されます。空蓮房で開催中の「Migu…

私はまだ日本語を知らない

『日本語書記史原論』asin:4305703238表紙部分。「書記」とは「writing(ライティング)」、「écriture(エクリチュール)」の意。 小松英雄『いろはうた 日本語史へのいざない』を読みながら、副題にある「日本語史」という言葉にかすかなひっかかりを感じ…

ハナズオウ、アズマシャクナゲ、クロフネツツジ

石塀の隙間に根を下ろし、花をつけたタンポポが目に留まる。札幌、薄曇り、のち晴れ間が広がる。今日も暑かった。 昨年、その花の付き方に驚いたハナズオウ(花蘇芳, Cercis chinensis)。なんと花柄がなく枝から直接出ている。こんな風に咲く。ユダがこの木…

それはすでに起こっている

実名/匿名をめぐる議論の土俵からは遠く離れて、いわば「無名」の者たちの無名のネットワークが現実に何かを起こす。すでにその何かは起こっている。その動向の核心は後ろ向きのハートではとらえられないし、従来の分類的指標や概念でとらえることもできな…

彼らは蝶のように日本を揺らす!

何かをやらないネガティブな理由はいくつでも見つけられるけど、これをやろう!という気持ちをポジティブにすくっと立ち上げてキープするのはたやすいことじゃないと思う。特に足の引っ張り合いが得意な日本社会では。そんななか、今日本各地で「やろう!や…

七匹の子ブタ

tumblrで出会った可愛い七匹の子ブタ。

シロバナエンレイソウ、エゾノリュウキンカ、シダレザクラ

札幌、薄曇り。朝から暑かった。今朝は原生林の中にちょっとだけお邪魔することができた。外の通りからは土手の陰になって見えない湿った場所に白い花が咲いていた。エンレイソウかなと思って近づいてみた。シロバナエンレイソウ(白花延齢草, Trillium tsch…

『いろはうた』に魅せられて1

asin:4121005589ここしばらく「いろはうた」の周辺をうろついている。図書館から借りた小松英雄著『いろはうた 日本語史へのいざない』(中公文庫558、1979年初版)に毎日出入りしている。本書は重版未定の品切れ状態が続いている。ちょっと高かったけど、思…

ふと気づいたら神の眼になっていた自分の眼を拭った

4月から5月へ自分以外の他人の目にふれる場所に書いたものを公開した途端、その言-葉は私のコントロールと予測を超えて風に吹かれるように散り散りになってどこかへ運ばれてゆく。それをどこかで拾う他人はいつかの自分かもしれない。そんなイメージがある…