2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧
下川さん(id:Emmaus)が書いてくれたように(http://d.hatena.ne.jp/elmikamino/20090829#c1252031345)、「一見眠い写真でも対象にぴしっと焦点があった深く覚醒したものもあれば、また逆に一見鮮明でコントラストがつよい写真でも何のピント(物理的焦点…
GATSBYの最新CM「洗顔 変身編」(http://www.gatsby.jp/tv/#/index/cm/collection)が面白い。テレビでは一度見たきり、その後見なくなった。どこかからクレームでもついたのだろうか。未詳。醜男がGATSBYの洗顔フォームで顔を洗うとキムタクに変身するシー…
ヨウシュチョウセンアサガオ(洋種朝鮮朝顔, Korean morning glory, Datura stramonium)
こんな写真を撮れるようになりたい。 猥雑さがたまらんから時々行方不明になるんだ(「南無の日記」2009-09-03)より 富山駅前の富劇食堂街、チンコ通りを歩き、観音湯で一風呂浴びて、こんな名前を伏した店で一杯やれたら、言うこと無し。
コウゾリナ(剃刀菜/顔剃菜, Japanese oxtongue, Picris hieracioides subsp. japonica)の冠毛 アジサイ(紫陽花, Hydrangea, Hydrangea) 気の抜けた猫 目をひくデザインの玄関扉 ゼニゴケ(銭苔, Common liverwort, Marchantia polymorpha L.) 謎の庭園の…
イエローのカブトムシ(VW)を乗り回す愉快な人、武田さんの家は凄いことになっている。通りに面した家の前が骨董屋と廃品回収屋と現代アートのギャラリーをミックスしちゃったような極めてユニークな空間になっているのだ。そもそもは鉢植えの植物たちが控…
今朝、解体進行中のアパート群を一通り見て回った。一昨日、生命線を引っこ抜くような電話線や電線を切断する工事が行われるのとほぼ同時に屋内の解体処理作業が開始した。すでに壁も天井も床板も断熱材も取り払らわれて骨組みだけになった部屋もあるが、埃…
長年見慣れ、そこにあるのが当たり前のアパート群の解体が始まった。老人が多く住む。家財道具がそのままに行方知れずの人もいる。世知辛い内容の張り紙が風に揺れていた。最期まで見届けたい。 塚本さんちのエゾノシモツケソウ(蝦夷下野草, Filipendula ye…
風太郎作「線1」 風太郎作「線2」 解説:風太郎(1995–2009)が十年以上かけて毎日のように爪で引っ掻いて描いた意味のない「線」。「意味のないものには/意味がある」(小野寺誠『ユーラシア漂泊』178頁)というが、どこまで意味のなさに堪えられるかど…
机の上にばらばらに置かれていたムクゲ、ダチュラ、洋梨、ボケをこうして配置すると「顔」に見えてくる。無関係な四つの要素が「顔」という像を結ぶ。「顔」という文脈、ゲシュタルト、パターンを形成する。そのとき、ムクゲはもはやムクゲではなく、ダチュ…
下川さん(http://d.hatena.ne.jp/elmikamino/20090829#c1252040965)、もう一歩踏み込んでほしかったなあ。大事な話なので、こちらで応答します。ぼくの理想のひとつは、ブログに書かせてもらった近隣のおじいさん、おばあさんたちとブログを話のネタにから…
ヤマガラ(山雀, Varied Tit, Parus varius) 久しぶりにヤマガラを見かける。つがいだった。裏山斜面の上をせわしなく移動しながら、土や枯れ木をつついていた。窓越しに目一杯ズームして何度もシャッターを切ったが、一枚もまともに撮れなかった。そんな写…
もの言わぬ花のような木のような方たちと(Emmaus' 2009-09-04) 下川さん、そちらにコメントできないので、ここで応答させていただきます。下川さんが語れない、語るまいと思ってきたにちがいない仕事のことを書いて下さったことを嬉しく思います。私のこと…
アスパラガス (石勺柏, Asparagus, Asparagus officinalis)の実 エゾトリカブト(蝦夷鳥兜, Monkshood, Aconitum yesoense Nakai.) アジサイ(紫陽花, Hydrangea, Hydrangea) チョウセンゴミシ(朝鮮五味子, Schisandra chinensis) 道井さん作「フラワー…
今朝は、「めんこいねえのおばあさん」ちにグラジオラスと菊の写真を届けた。写真を入れた茶封筒を新聞受けに入れたその瞬間、あら、と声がしてドアが開いた。ご主人だった。すでにすっかり顔なじみで世間話をする仲である。ちょうど猫を病院に連れて行くと…
三上勝生のモレスキンに見つけた物語 moleskinerieのYOKOさんが私のモレスキンの手帳にまつわる思い出話に目を留めて、編集、公開してくれました。YOKOさん、ありがとう。
ハナ 謎の庭園の入口に立つ ホップ(西洋唐花草, Hop, Humulus lupulus) 初めて見るタイプの大きな直立した花をつけたダチュラ(朝鮮朝顔) チョウセンシオン(朝鮮紫苑, Aster koraiensis) ダリア(天竺牡丹, Dahlia, Dahlia pinnata) 未詳 ヤグルマギク…
パトリック・ブランと間違って注文したパトリック・ブランシェのフォトルポルタージュ(写真報告書)の表紙を飾るインドネシアは小スンダ列島の中のスンバ島のシャーマンの写真にドキッとした。日月眼(http://d.hatena.ne.jp/elmikamino/20081111/122641239…
先日、「花と本」と題したエントリー(http://d.hatena.ne.jp/elmikamino/20090831/p2)を書いた。その日ちょうど届いた三冊の洋書の外観を花のように眺めた時の印象を敢えて大きな写真とともにごく簡単に記した。自宅裏に毎年咲くエゾアカバナの可憐な小さ…
世界がどんなでも真になる命題をトートロジーという。逆にどんな世界でも偽になる命題を矛盾という。トートロジーは意味に満ちあふれすぎて無意味になり、矛盾は意味をなさないことによってかえって思いもかけない意味を生み出す。トートロジーと矛盾の間に…
イワギキョウ(岩桔梗, Mountain harebell, Campanula lasiocarpa) キク(菊, Garden mum or Chrysanthemum, Chrysanthemum morifolium) オステオスペルマム(アフリカ金盞花, African daisy or Cape Daisy, Osteospermum ecklonis) エゾノコンギク(蝦夷…
辺境へ、世界の果てへ (写真叢書) 小野寺誠によれば、「ここではない、どこかへ!」という旅の衝動を形づくる「問題」は自分の「内側」にあると同時に人生の「偶然」ないしは「巡り合わせ」のようなものである。したがって、 真の旅は楽しみであるよりも、そ…
Mario Giacomelli 暗さの中に眩いばかりの明るさがある。重さの中に羽毛のような軽さがある。悲惨の中にユーモアがある。それら両極端の間の振幅が生の証であり、その減衰が死である。つまり、死の中に生がある。マリオ・ジャコメッリの写真集を見ながら、そ…
数年前から通りに面した自宅ガレージを開け放って、そこで毎朝コツコツと何かを作ったり、庭の草木の手入れをしている道井さんの職人っぽい姿に妙に惹かれてきた。今年に入ってから、ノウゼンカズラやアフリカホウセンカなどの写真を撮らせてもらった際に初…
シオン(紫苑, Tatarian aster, Aster tataricus) 未詳 風太郎時代からよく立ち話をする牧野さんちの通りに面した庭は大きくて初春から晩秋まで次々と各種の花が咲き誇る。今は大輪のアメリカフヨウやムクゲが花盛りで、少し前までは巨大な黄色のキダチチョ…
ヨウシュチョウセンアサガオ(洋種朝鮮朝顔, Korean morning glory, Datura stramonium) チョウセンゴミシ(朝鮮五味子, Schisandra chinensis) ホオズキ(酸漿/鬼灯, Chinese lantern plant, Physalis alkekengi) ハナツリフネソウ(花吊舟草, Poor Man'…
『小島一郎写真集成』(インスクリプト、2009年、asin:4900997234)の巻末には、高橋しげみ氏の「北を撮る------小島一郎論」と題した長い論考が収録されるとともに、小島一郎の生前唯一の写真集『津軽』に掲載された小島自身による「私の撮影行」と題した短…
自分がこうして書いたり、あるいは、書かれたものを読む空間というか場に関しては、こうしてブログを本格的に続けるようになる以前と以降では、ずいぶんと大きな変化があったような気がする。何が根本的に変わったのだろうかと自問してみた。何よりもまず本…