2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

小雨

シナノキ(科の木, Japanese Linden, Tilia japonica) バラ(薔薇, Rose, Rosa) アジサイ(紫陽花, Hydrangea, Hydrangea macrophylla form. macrophylla) カボチャ(南瓜, Pumpkin/Squash, Cucurbita maxima) ドクダミ(蕺草, Lizard tail/Chameleon pl…

the Twitter of a Great Tit, 034sec.

シジュウカラ(四十雀, Great Tit, Parus major)が飛来して、「ツピツピツピツ」、「ツピツピツ」、「ツピツピツピ」の三つのフレーズからなるパターンを反復して囀りつづけていた。 ツピツピツピツ、ツピツピツピツ、ツピツピツピツ、ツピツピツ、ツピツピ…

まるでキリコのような...

珍しいことに、怠惰な私が新聞連載小説『聖なる怠け者の冒険』(森見登美彦作/フジモトマサル画)をまるで紙芝居のような言葉と絵の共演と次を大いに期待させる終わり方=続け方に惹かれて一回も欠かさずに律儀に読み続けている。そう言えば、昨夜藤原新也…

曇、強風

トウモロコシ畑の直売所にて 藻岩中学校裏門にて

皮膚科の待合室で

一週間服用を続けた抗アレルギー薬の新しい組み合わせ(→ 「オキロット、ダレン、アタラックス」)は効果があった。セレスタミンを服用した場合(→ 「アレロック、セレスタミン」)のように全身のかゆみは完全に治まりはしないが、ほとんど気にならない程度…

シナノキの木陰で想う

サフラン公園入口のシナノキの作る木陰がいつの間にかずいぶんと大きくなった。暑い日の散歩では、そこに辿りつくとホッと一息つく。風太郎はまっさきに水道に向かったものだった。最近はしばらく木陰に佇んでから、すぐ傍の東屋で腰を下ろし、人がいれば話…

桜の樹の下で

どこからともなく、見知らぬ生き物の聞いたことのない唸り声が断続的に聞こえてきた。あれ、こんなところに自転車だ。だが、持ち主の姿はどこにも見当たらない。と突然上から「ハァー」という大きな声が降ってきて、ぎょっとして見上げると、そこにTさんが…

オカイコサン(お蚕さん)

ヤマグワ(山桑, Mulberry, Morus bombycis) 近所のYさんが亡くなってもう3年経つ。主を失った家と庭はそのままだ。人が住まなくなった家からは少しずつ確実に体温のようなものが消えていくのが分かる。そして少しずつ自然に還っていくその庭を眺めるたび…

胴付き長靴

散歩の終盤、十メートルほどのゆるい坂道を登り切った突き当たりが急傾斜の空き地になっていて、そこに一本の桜の樹がある。桜の花が終わった後は、しばらくは特別目立たないが、そのうちマーガレットがぽつりぽつりと咲きはじめ、今頃はほぼ一面真っ白なマ…

グラジオラス(唐菖蒲, Sword lily, Gladiolus)の仲間のようだが、未詳 ドクダミ(蕺草, Lizard tail/Chameleon plant, Houttuynia cordata) ホタルブクロ(蛍袋, Spotted bellflower, Campanula punctata) ハナ(札幌のワサワサ犬) ジャコウアオイ(麝…

今日も暑くなりそうだ

トウモロコシ(玉蜀黍, Corn/Maize, Zea mays) エゾノシモツケソウ(蝦夷下野草, Filipendula yezoensis) カボチャ(南瓜, Pumpkin/Squash, Cucurbita maxima) ジャコウアオイ(麝香葵, Musk mallow, Malva moschata) エンドウ(豌豆, Green pea, Pisum …

「代書 服部」の立て看板

「小津安二郎/静かな反戦」(ETVスペシャル、2003年)を学生たちと観る。小津安二郎の映画に籠められた「反戦」の意思をめぐって、吉増剛造が聞き役に回り、吉田喜重が語るという構成である。その中でいわば「平和」の象徴として取り上げられた『東京物語』…

アカシアが雨で散った日

数日続いた強風と一昨日夜半の雨で、昨日の朝には、町内のニセアカシアの花はほとんど散った。あの甘い香りも漂っていなかった。道端や歩道に掃き溜めたように薄汚れた花びらの塊が見られた。空気は澄んでいた。偶然の一致にすぎないのかもしれないが、昨日…

Tea with Milk

Tea with Milk (Rise and Shine)作者: Allen Say出版社/メーカー: HMH Books for Young Readers発売日: 2009/05/04メディア: ペーパーバック クリック: 3回この商品を含むブログ (3件) を見る 後から失うものと初めから失われているものとの間にはどんな関係…

雑草への愛着は何処へ

「雑草という名前の草は無い」。これは昭和天皇のお言葉らしいが、いわゆる雑草の身になって「雑草とは言わせない」などと一人前のことを口走り、書きながら、実際には相変わらず身近な雑草たちの多くをよく知らない。でも、注意して見るようになってからは…

何萩か? 未詳。 セキチク(石竹, China pink, Dianthus chinensis)。ナデシコの仲間。これだけ雄蕊が3本、他は2本だった。 トチノキ(栃の木, Japanese horse chestnut, Aesculus turbinata)の下で。 ルピナス(昇藤, Lupin, Lupinus) トウモロコシ(…

オキロット、ダレン、アタラックス

写真左からオキロット30(オキサトミド, ヒスタミンH1受容体拮抗作用, メディサ製薬)、ダレンカプセル(エメダスチンフマル酸塩, ヒスタミンH1受容体拮抗作用, シェリング・プラウ製薬)、アタラックス-Pカプセル25mg(パモ酸ヒドロキシジン, 精神安定作用,…

曇、強風

葉の短いウスユキマンネングサ(薄雪万年草, Spanish Stone Crop, Sedum hispanicum) 葉の長いウスユキマンネングサ(薄雪万年草, Spanish Stone Crop, Sedum hispanicum) アヤメ(文目/綾目, Siberian Iris, Iris sanguinea) コウリンタンポポ(紅輪蒲公…

delicious

ヤマグワ(山桑, Mulberry, Morus bombycis)の実。酸味の強い独特の甘さ。懐かしい味。

写真の根源的な暴力:マリオ・ジャコメッリ(Mario Giacomelli, 1925–2000)

MARIO GIACOMELLI OFFICIAL WEB SITE 不思議なモノクロームの写真を撮り続けたアマチュアの写真家がいた。マリオ・ジャコメッリ(Mario Giacomelli, 1925–2000)。新井敏記氏による辺見庸『私とマリオ・ジャコメッリ』の紹介記事ではじめて知った。 (2009年…

小雨、強風

ツマグロハナカミキリ(褄黒花髪切虫, Long-horned Beetle, Leptura modicenotata) バラ(薔薇, Rose, Rosa) バラ(薔薇, Rose, Rosa) 未詳(unknown) キキョウ(桔梗, Balloon flower, Platycodon grandiflorum) ムラサキツユクサ(紫露草, Spiderwort, …

原爆と写真:東松照明

ニッポン人脈記・この一枚の物語1「終わらぬ悲惨 世に伝え」(2009年6月8日朝日新聞夕刊、文・写真:相場郁朗) → 「終わらぬ悲惨 世に伝え」(asahi.com) 上の切り抜きをこの二週間毎日眺めていた。原爆と写真の関係ということを考えていた。余りにも有名…

「今を生きる」ブログ:土本基子さんへ

土本典昭監督が亡くなられてから、基子夫人はブログ「ドロちゃん通信」を始めた。 ドロちゃんは今年の2008年の6月24日に亡くなりました。亡くなったけど、知り合ってから25年の歳月は、あまりにも多くの思い出や映画に関する教え、人生に対する教え…

The Lost Week

道端のマーガレット(木春菊, Marguerite, Argyranthemum frutescens) 空き地のテマリツメクサ(手毬詰草, Large Hop Trefoil, Trifolium aureum Pollich) カタバミ(傍食/片喰/酢漿草, Creeping Woodsorrel, Oxalis corniculata)が咲き誇る土手がある ヨ…

まるで紙芝居のような...

京都の路地を舞台に暗躍する謎の怪人、八兵衛明神の化身、ぽんぽこ仮面の謎の消息を追う謎謎めいたサスペンスタッチの連載小説『聖なる怠け者の冒険』(森見登美彦作/フジモトマサル画、朝日新聞夕刊)を毎晩楽しみにしている。森見登美彦さんの文章にフジ…

久しぶりの散歩

ドクゼリ(毒芹, Cowbane/Northern Water Hemlock, Cicuta virosa)。ドクウツギ、トリカブトと並んで日本三大有毒植物の一つ。ソクラテスが自害に用いたという説があるらしいが未詳。 ムラサキツメクサ(紫詰草, Red clover, Trifolium pratense) マーガレ…

原罪の思想:緒方正人の闘い

昨日の朝日新聞朝刊に、「水俣病問題 『個の責任』に立ちかえれ」と題された緒方正人(おがたまさと)さんによる長文の意見広告が掲載された。緒方正人さんの思想と行動に深く感動した。 緒方正人「水俣病問題 『個の責任』に立ちかえれ」(2009年6月18日朝…

「記録なくして事実なし」:土本典昭(1928–2008)

前エントリーで取り上げた緒方正人さんの意見広告の中に、「記録なくして事実なし」をモットーに長年にわたって水俣病を記録しつづけた土本典昭監督への言及がある。 今月、熊本県水俣市で、2日かけ、昨年亡くなった土本典昭監督の映画13本を上映した。水俣…

He is my favorite father.

どんな書物も書き手にとっては広い意味で、いや本質的に「日記」かつ「手紙」のようなものだという考えに取り憑かれている私にとって、それが誰に捧げられているかは特に気になるところだ。内容的に見てとれる相手と献辞に現れる相手とは同じとは限らない。…

日常と死刑制度

辺見庸「犬と日常と絞首刑」(2009年6月17日朝日新聞)が面白かった。辺見氏によれば、天皇制ともどこかで通底する死刑制度を容認するこの国で暮らすことは、根源的に暴力を容認する前社会的な世間(=「非言語系の感情的な閉域」)に立てこもり、引きこもる…