2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

シメ、ヌルデ

家を出ると、裏山から野鳥の囀りと木を啄く音がよく聞こえた。シジュウカラ、ゴジュウカラ、アカゲラの姿を見た。電線にはお気に入りのシメ(蝋嘴、Hawfinch, Coccothraustes coccothraustes)がとまっていた。その上空をムクドリの一団が横切った。ひとりで…

風太郎日記

こんばんは。首もすわらなくなってきた、オムツ生活9日目の風太郎です。水を飲みたい、と合図すると、傍のテーブルで言語哲学入門とかいう授業の数百人分のレーポートを時折、ほー、へえー、とか感心の声を上げながら採点しているマサオが、どれどれ、と上…

エゾリスの「グレイ」

風太郎を見舞いに来た名も無き一匹リスだけど、美味そうなクルミの実を見つけたので食べてます。食事の時には長い尻尾を背中にくっつけておく流儀です。タテガミみたいでカッコいいでしょ。マサオにはいきなり「おい、グレイ」と呼ばれました。体が灰色だか…

風太郎日記

こんばんは。オムツ生活8日目の風太郎です。今日の札幌は晴れでした。日中は窓から降り注ぐ日差しの中で、気持ちのいい時間をうとうとと過ごしました。外は風が冷たかったらしく、一人散歩から戻ったマサオは「外は寒いぞ、フー」と繰り返していました。お…

新井白石『西洋紀聞』

西洋紀聞 (岩波文庫 黄 212-3) 先日、近所のCOOPに買物に行った折、無人の古本50円均一コーナー(鍵のかかったユニセフの募金箱が設置してある)を眺めていたら、一冊の古い岩波文庫が目にとまった。新井白石の『西洋紀聞』だった。1709年、鎖国下の江戸中期…

風太郎日記

オムツ生活7日目の風太郎です。札幌は雨です。雨音で分かります。風の音は聞こえません。眠いので、今日はご挨拶だけで失礼します。ごきげんよう。でも、やっぱり、せっかくだから一言だけ。マサオも昔はそうだったけど、人間って鈍いよね。死ぬ間際になん…

マサオ日記

風太郎が犬様らしい達観したことを語ったようですが、往生際の悪い人間のひとりとしては、なかなか悟り切ることなんてできません。どう生きるか以前にそもそも生きていること自体が奇蹟であることや、世界がどうだこうだ以前にそもそも世界があること自体が…

ようこそ北へ、冬の巻2

昨年暮れに横浜で少し言葉を交わしたとは言え、初対面に近かったリュウ(id:Ryu-Higa)は「意味症候群」と果敢に闘う一方で、思い切った言動の力と温かい心根とオープンな人柄によって意味を超えた生きる力そのものを強烈におそらくは半ば無意識にアピールし…

風太郎日記

オムツ生活6日目の風太郎です。暖かい部屋で一日中ほとんど寝て過ごしています。自力では寝返りも打てなくなりましたが、今のところマサオはおいらの面倒をよくみてくれています。ひとつだけ気がかりだったのは、マサオがおいらの世話のために、26日の夜に…

ようこそ北へ、冬の巻1

サッポロビール園ケッセルホールにて昨夜、有志の学生5人とともに、吉岡さん(id:future-human)、比嘉さん(id:Ryu-Higa)、そして金城さん(id:simpleA)を迎えて、サッポロビール園ケッセルホールで祝杯をあげました。「ヨッシーを応援する会@サッポロ…

札幌、晴

今日は、最低気温零下8℃、日中の最高気温零下1℃、朝から雪の予報だったが、いい感じで冷え込んでいるものの、晴れて風もなく穏やか。アイスキャンドルが真夜中に降り積もった新雪をうっすらとかぶっていた。今頃、金城(id:simpleA)、吉岡(id:future-hum…

九九の話から

塵劫記 (岩波文庫)作者: 吉田光由,大矢真一出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1977/10/17メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 13回この商品を含むブログ (6件) を見る 山内数学教室の山内先生から、先日私が『塵劫記』に言寄せてちょっと触れた九九の諳(そら…

風太郎日記

とうとうワタクシ風太郎は自力では立ち上がることもままならず、恥を忍んでオムツをして居間でゴロゴロしております。今までは元々木製のベランダに屋根と扉付き壁を作り付けた、半分家の中、半分家の外みたいなワタクシ専用のスペースで悠々自適の生活を送…

沈黙の通訳

千野栄一著『プラハの古本屋』(asin:446921096X)の冒頭の一文「沈黙の通訳」(5頁〜15頁)では、チェコ語を知らない日本人と日本語はもちろん英語も知らないチェコ人との間の言語の壁を超えるコミュニケーションの生き生きとした姿が、通訳や翻訳に対する…

町内アイスキャンドル祭

午後10時すぎ、コンビニに買物がてら、町内の子ども会が主催するアイスキャンドル祭の様子を見てきた。サフラン公園に面した歩道を中心に小学生が思い思いにデザインしたアイスキャンドルが雪の上に並び夜間点灯する。サフラン公園入口に鎮座するシンボル・…

燃えるワインが届いた!

25日の第1回さっぽろ雪遊びに、夏のシュッポロ参加者である田中さん(id:pho)から粋な心の品が届いた。新婚旅行先のアイスランド土産のブレンヴィン(Brennivín)である。ブレンヴィンとは「燃えるワイン」を意味し、その蒸留方法が「燃焼」と呼ばれるとい…

蜂群崩壊症候群(CCD, Colony Collapse Disorder)

ハチはなぜ大量死したのか 光栄なことに、文芸春秋の下山進さんから三冊目の新刊本が届いた*1。ローワン・ジェイコブセン著/中里京子訳『ハチはなぜ大量死したのか』。原書は昨2008年9月にアメリカで出版された。原題は「実りなき秋」(Fruitless Fall)、…

雪遊び

率先して雪で遊ぶ大人たちは素敵だ。雪を邪魔なものとしてただ除けたり、排したりするのではなく、たとえ一時的にでも雪で遊べば、心の憂さだって少しは晴れるはず。雪に埋まった歩道に道をつけるにしても、ここまでやれば立派な造形。そこを通るときワクワ…

幼稚園児の雪遊び、自治体若手職員の雪かき研修

公園での雪遊びを終えて帰途につく幼稚園児たち。散歩の帰り道、サフラン公園に近づくと黄色い歓声が聞こえてきた。色とりどりのつなぎのスキーウェアに包まれてふっくらとしたちびっ子たちが列をなして公園から出て行くところだった。総勢三十人以上。先生…

ムクドリ、シジュウカラ

ムクドリ(椋鳥, White-cheeked Starling, Sturnus cineraceus) シジュウカラ(四十雀, Great Tit, Parus major)原生林に耳を澄まし、目を凝らした。久しぶりだった。あちらこちらで樹の枝に積もった雪が少しずつハラハラと落ちる。陽の光を浴びて煌めきな…

雪道

除雪車が入った後の裏道。本来の道幅の半分以下である。車の通行には支障はない。まともにはすれ違えないので、譲り合うしかないが、それもまたよし。そんな場面では運転手の人柄やその時の気分が出るから面白い。

バドワイザーが仏陀につながる

ビールと古本のプラハ (白水Uブックス―エッセイの小径)作者: 千野栄一出版社/メーカー: 白水社発売日: 1997/08メディア: 新書購入: 4人 クリック: 30回この商品を含むブログ (27件) を見る 千野栄一著『ビールと古本のプラハ』には、日本でもよく知られてい…

ヒヨドリがヌルデの果実を食べていた

三日前にフサフサの実を撮影したヌルデ(白膠木, Rhus javanica)の木にヒヨドリ(鵯, Brown-eared Bulbul, Hypsipetes amaurotis)が三羽止まっていた。辺りを警戒して窺いながら、房状に垂れ下がる果実を啄んでいた。近づくと一羽は気づいて飛び去った。カ…

大雪

隣家の屋根。 家裏のトウヒもたっぷりと雪を被っている。 ヤマモミジも。昨日の夕方から一転して大雪。大気が非常に不安定な感じだった。時折、雷鳴も轟いていた。冷え込まず、雪だるま作りに適した湿った雪が今朝もしんしんと降り続いている。家の前の人と…

山内数学教室に標語が採用されました

愉快なことに、先週半分冗談半分本気で書いた山内数学教室に贈る来週の標語が採用されました。 数学の力をつけたい人のための学習相談室(2009年01月13日) 実はあれから数日後にブログを見た山内先生から気に入ったので採用したい旨の連絡が入ったのでした…

帰路

五輪通り、バス停。 五輪橋、銅像。 旧道、商店街。

HASHI(橋村奉臣)・アンソロジー

セントラルパークの幻想的な写真。ニューヨーク在住の写真家、HASHIこと橋村奉臣さんから今年もグリーティング・フォト・カードが届いた。2006年の秋、ブログを本格的に始めて間もなくの頃、すでに色々とやりとりのあった中山さん(id:taknakayama)の粋な計…

エドワード・タフテ・アンソロジー

The Cognitive Style of Power Point: Pitching Out Corrupt Within, Second Edition(Graphics Press, 2006,asin:0961392150)裏表紙部分。ニューヨーク・タイムズの「データのレオナルド・ダ・ヴィンチ」という記事の見出しが見える。 タフテの公式サイト …

暖気

札幌、晴。急に気温が上がり、屋根に積もった雪がどんどん解けて、雨垂れのように落ちている。隣家の屋根の雪も少しずつずり落ちている。 約一時間後の光景。

アルフォンソ・リンギス・アンソロジー

Encounters with Alphonso Lingis アルフォンソ・リンギスの素顔とインタビューはこちらで。 Mortal Thoughts : Philosopher Alphonso Lingis Brings the Real World to the Ivory Tower アルフォンソ・リンギスの声はこちらで。 Unintelligible Lines, Unkn…